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王者早稲田大が開幕戦で昇格組に逆転負け…1年生2人デビューも

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新生・早稲田大は黒星発進

[4.6 関東大学L1部第1節 早稲田大1-3立正大 味フィ西]

 昨年優勝校の早稲田大が、昇格組の立正大に開幕戦で敗戦。勢いよく入った前半にセットプレーで先制したが、まさかの逆転負けを喫した。終盤にMF山下雄大(1年=柏U-18)とFW西堂久俊(1年=市立船橋高)の期待のルーキーコンビをデビューさせたが、この流れで結果を残せという方が酷だった。

 大黒柱が抜けた影響。そこを突っ込まれても仕方がない結果だ。昨年、リーグを制した早稲田大には得点王のFW岡田優希(町田)、アシスト王のMF相馬勇紀(名古屋)、東京オリンピック代表の守護神候補筆頭のGK小島亨介(大分)が在籍。勝負どころで個の強さをみせつけて、リーグタイトルを手にした。

「スーパーな3人が抜けた中で組織でどうとるか」。主将のDF大桃海斗(4年=帝京長岡高)も十分に理解した上で臨んだと話す今季。だが、「分析もしていたけど、そのうえで1-3なので、課題ばかりが残った」と改めてリーグ戦の厳しさを思い知らされる開幕戦になってしまった。

 しかし早稲田大には昨年培った教訓があるという。それは敗れたあとにどう立ち振る舞うかということ。優勝した昨年も2度の6失点するなど不安定な戦いがあったが、落ち込むことなく上手く頭を切り替えて連敗しなかったことが優勝に繋がったと考えている。「こういう時にこそポジティブにというか、そこは前向きに捉えないといけない」。王者として臨む今季だが、昨年同様に挑戦者の気持ちを忘れてはいけない。

(取材・文 児玉幸洋)
●第93回関東大学L特集

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