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「トーレスさえ退場になるから…」シメオネ、バルサ戦で再び退場者出たことに皮肉

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退場となったジエゴ・コスタ

 6日のリーガ・エスパニョーラ第31節、アトレティコ・マドリーは敵地カンプ・ノウでのバルセロナ戦を0-2で落とした。ディエゴ・シメオネ監督は試合後、FWジエゴ・コスタが暴言で退場となったことについて、基準が一定ではないとの見解を示している。

 ヒル・マンサーノ主審はこの試合の28分、抗議のために詰め寄ってきたジエゴ・コスタに何か侮辱的な言葉を吐かれたのか、同選手を一発退場とした。試合終了後の報告書によれば、ブラジル人出身FWは「メ・カゴ・エン・トゥ・プータ・マドレ」と2回繰り返したという。「メ・カゴ・エン・トゥ・プータ・マドレ」は直訳すれば「お前の売春婦の母親に脱糞する」で、怒りや苛立ちを相手への侮辱とともに表現するスラングである。

 アトレティコは最近11回のバルセロナ戦でじつに7人もの退場者を出している。試合後会見に出席したシメオネ監督は退場の基準の曖昧さなど、納得していない様子をうかがわせた。

「私が審判に質問して返された言葉を、コスタ本人は口にしていないと言っている。それとバルセロナの選手たちが似たようなことを言っても、退場にはならないんだ。私たちは彼らがそうした言葉を口にするのを見たが、退場にならない。ならばコスタの件は正当化できない。コスタがそれだけ深刻な言葉を口にしたなら、根拠ある退場なのだろうが……」

「とにかく、私たちは何かを悪いことをしているんだろう。11試合で7人も退場させられているのだから」

 シメオネ監督はまた、現サガン鳥栖FWフェルナンド・トーレスを聖人のように扱いながら、同選手であってもバルセロナ戦で退場処分になったことを強調した。

「D・コスタが侮辱したと審判が解釈したのならば、根拠のある退場だ。しかし(基準は)いつも同じじゃない、同じじゃないんだ……。(バルサ戦では)トーレスだって退場になる……世界的イコンでも、二回のファウルで退場させられるんだ。それならば、誰であっても退場になるさ」

 試合自体については、次のように振り返っている。

「チームは努力を振り絞った。退場者が出ても素晴らしい働きを見せてくれたね。バルサを祝福するし、この試合は未来への糧となるはずだ」

「コスタの退場後にしたこと?中盤を扇形にして、相手をサイドに誘い込み、中央での攻撃の可能性をできるだけ防ぐことだ。難しい一戦だったが、スアレスが(85分の先制点で)試合を壊すまで、凄まじい奮闘を見せてくれた。多くの素晴らしいことを心に残しているよ」

 シメオネ監督は一方で、アトレティコにとって今季は終了かと問われて「シーズンはどう見たって終わっていない」と返答。チャンピオンズリーグ出場権獲得にとどまるであろう今季の評価を求められると、こう返している。

「欧州スーパーカップで優勝し、チャンピオンズ出場圏に位置してもネガティブに捉えられるなど、歓迎すべきことだ。私たちが以前にはどこにいたのかを思い出してほしい、忘れないでほしい」

「ポジティブなことがいくつもあるよ。ロドリゴは成長し、ヒメネスも成長して並外れたシーズンを送っている。私たちは、契約を延長したときから予期していた複雑な時期を過ごしている。思うに、こうした状況がチームをさらに強くする」

「私たちがここにやって来たとき、ロッカールームで飢えた27歳の選手たちと出会った。そして今は、多くの若い才能がここにいる。私たちはまた、競争するために戻ってくる。来季、より遠くまでたどり着けたらと思う」

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