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[プレミアリーグWEST]会心の前半から我慢の後半も戦い抜く!神戸U-18が王者・広島ユースに開幕勝利!

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前半24分、ヴィッセル神戸U-18CB東田正樹が先制ヘッド

[4.7 プレミアリーグWEST第1節 神戸U-18 2-1 広島ユース ヤンマースタ]

 神戸U-18が王者撃破! 高校年代最高峰のリーグ戦、高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2019WESTは7日、第1節2日目を行った。昨年日本一のサンフレッチェ広島ユース(広島)とヴィッセル神戸U-18(兵庫)との一戦は、神戸が2-1で勝利。開幕戦で前回王者に黒星をつけた。

 神戸の野田知監督は前半の45分間について、「(完璧ではないが)前半はウチがやりたいようなことはできていた」と振り返った。立ち上がりに主将のMF山内翔(3年)がドリブルで強引に切れ込んで見せるなど、プレミアリーグに懸ける思いを感じさせるような戦い。広島は11分に左DF細谷航平(3年)の縦パスからFW鮎川峻(3年)が一気に抜け出してシュートを放ち、右クロスをMF菅野翔斗(2年)が頭で合わせるシーンもあったが、多くの時間帯でボールを握って相手を揺さぶっていたのは神戸の方だった。

 神戸はインサイドハーフに入った山内と10番MF佐伯清之助(2年)に1ボランチのMF押富大輝(2年)を加えた3人を中心に、相手にほとんど距離を詰められることなくボールを動かしていく。ボールを大事にしながら前への意識もあった神戸は右FW臼井勇気(3年)を積極的に活用。そして、相手に警戒されながらも仕掛けた時には爆発的なスピードを見せていたU-18日本代表の左FW小田裕太郎(3年)がゴール前のシーンを作り出した。

 試合は前半24分に動いた。神戸は佐伯の左CKから、マークを外して走り込んだCB東田正樹(3年)が豪快なヘディング弾を決めて先制。守備の時間が長くなった広島は寄せの甘いシーンが目立つ前半だった。31分にも左CKから東田に決定的な右足ボレーを打たれると、直後の32分に再び失点してしまう。神戸は中盤中央からドリブルで持ち上がった山内が、そのままミドルレンジから右足ミドルをゴールに突き刺す。会場もどよめく一撃で神戸が2-0とした。

「(対神戸の)悪い方のパターンになって後ろに重くなってしまった」(沢田謙太郎監督)という広島は鮎川のスピードを活かしてチャンスも作ったが、前半は神戸のペースが緩まないまま終了。神戸は球際の強度、ハードワークに定評のある広島を相手に接点で上回って見せた。野田監督は「(相手は広島で)強く当たるからそこで勝っていかないとこっちにボールが来ない」と説明していたが、駆け引きと強さでも相手に勝った前半だった。

 だが、“広島がこのまま終わるわけがない”との思いが強すぎたか、後半は受け身の展開になってしまう。広島の各選手が守備にスライドする部分などやるべきことを徹底したこともあって神戸はミスが増加。また、選手交代で細谷をシャドーの位置に上げた広島に巻き返しを許してしまう。

 12分のピンチはDFが身体を張って阻止したが、13分にも自陣でボールを失ってしまう。広島はこのチャンスで細谷から鮎川へ繋ぎ、鮎川が右足でゴール。その後もU-18日本代表MF土肥航大(3年)のゲームメークや2列目で存在感を増した細谷の仕掛けなどから畳み掛ける広島は、セットプレーやクロスで同点機を作り出す。だが、36分に細谷のスルーパスで抜け出した鮎川のループシュートが神戸GK多久美景紀(3年)に反応されるなど、同点に追いつくことができない。

 広島の攻勢の前に、ボールを奪ってもフリーの選手を探せなくなってしまっていた神戸はクリアを拾われて、また攻められる展開に。それでも、野田監督が「GK含めて最終ラインが良く守ってくれた」と評したように、DF陣が体を張ってゴールを守り抜き、王者撃破を果たした。

 今年のチームは周囲から厳しい評価を受けてきたという。だが、山内が「上手くいかないことの方が多かったですけれどもみんなで『やろう』と。この開幕戦に懸けるとかそういう思いが強かったので勝利に持っていけたのかなと」と振り返る。その懸ける気持ちの部分が前半の攻勢と、苦しい時間帯での粘り強い守りに繋がったことは間違いない。

 もちろん、この勝利で満足するつもりはない。小田は「満足することなく次の京都サンガ戦に向けていきたい。一試合一試合この(広島戦の)メンタルで挑んだら優勝を目指せると思うので、一試合一試合常に全力で目指したい」。課題を改善しながら、この日のように全力で次の試合に向かい、再び白星を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
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