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“流暢すぎる”ほどに日本語を使いこなす来日3年目韓国人FWジョン・チュングンが町田で初先発

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前半、ジョン・チュングンが狙ったシュートは惜しくも枠を外れた

[4.7 J2第8節 町田1-1甲府 町田]

 2017年に来日して横浜FCに在籍。昨年はファジアーノ岡山に期限付き移籍されてプレーしていたFWジョン・チュングンが、今季より活躍の場としたFC町田ゼルビアで初先発した。

 ただこれまで途中出場で3試合を経験していたこともあり、戸惑うことなく積極的にプレー。前半41分にMF戸高弘貴の先制点をアシストすると、その他でもチャンスを量産。残念ながらチームは追加点を奪えず引き分けに持ち込まれたが、十分に存在感を示していた。

 失礼を承知で言う。ミックスゾーンで取材の輪に入ったとき、通訳なしで話す若者を前にして選手を間違えたのかと一瞬、戸惑ってしまった。流暢すぎるほどに使いこなす日本語。来日3年目の24歳韓国人FWの振りまく愛くるしい笑顔に一気に虜にさせられた。

 日本語取得の秘訣を問うと、まずは横浜FCでは専属の通訳がつけられなかったことがあったという。英語を話すことは出来たが、日本人選手とコミュニケーションをとるためには、やはり日本語を修得することが一番早いと考えた。

 さらに勉強方法については、映画などを観ることもなく、ひたすら会話することを重視した。その結果、今では英語を上回るほどの日本語の実力がついたという。現在は文字の読み書きに挑戦中。あくなき向上心には感服させられる。

 過去2年、J2で67試合に出場したキャリアを持つジョン・チュングンだが、町田ではこの日が初先発だった。だがこれまで先発がなかったことにも、「ストレスなく」過ごすことができ、しっかりとした準備ができていたという。「チームが一つになって戦おうとしているから」。早くも宿る“町田イズム”。現在、「80%」と話すコンディションの上昇が、チームを上位へと引き上げるカギになる。

(取材・文 児玉幸洋)
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