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[プレミアリーグEAST]浦和ユースは開幕黒星も…上野監督「成長が見られたことが良かった」

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希望を語った浦和ユースの上野優作監督

[4.7 プレミアEAST第1節 浦和ユース0-2清水ユース AGFフィールド]

 “中学3冠”世代が主力を担う清水エスパルスユースに完敗した浦和レッズユースだが、試合後の上野優作監督の表情はどこか柔らかかった。「でも、僕としては非常にうれしい。よくやってくれたと思う」。残り17試合、選手の成長に希望を持てる一戦となったようだ。

 3年目のプレミアリーグEAST、初戦の相手は清水ユース。2016年に中学年代の三大タイトルを総なめした清水ジュニアユースの3年生たちが高校3年生となっており、優勝候補の筆頭とも目されているチームだ。

 この日は清水が3-4-2-1のシステムを採用してきたのに対し、浦和ユースは4-4-2で応戦。両サイドハーフが相手のサイドを押し込む狙いは奏功したものの、近い距離感でのコンビネーションを目論む相手の前線3人を捕まえ切れなかったところから守備網を破られると、前後半で1失点ずつを与えて0-2で敗れた。

 ただ、昨年4月から指揮を執る上野監督は「年間を通して成長する姿が見たいと思っていたので、これまでの成長が見られたことが良かった」と前向きに振り返った。

 まず何より左ウイングバックに入ったDF福島竜弥(2年)のパフォーマンスだ。左足でグイグイと突き進むドリブルは、高いフィジカル能力を持つ清水ユースMF川本梨誉(3年)に引けを取らず。そんな進境著しい2年生を名指しで称えた。

 また、反省による成長も見込んでいる。真っ先に話が及んだのはU-17日本代表GK鈴木彩艶(2年)について。「1個上のレベルでやってもらわないといけないくらいの選手。2失点したことをすごく悔しがっていたので、リカバーしてくれれば」と今後に期待を寄せた。

 またチームの戦い方として、球際の強さと縦への鋭さという浦和ユースらしさは「行けるところは行ってほしいし、それはうちのクラブの強み」と保ちつつ、「もう少し自分の時間を作れるはず」と遅攻のクオリティ向上にも着手している様子。まずは「今後のリーグ戦全体につながる」という希望を持ち、ここから結果につなげていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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