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[プレミアリーグWEST]存在感示した大型FW藤尾、C大阪U-18、U-23で結果を残してトップへ

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セレッソ大阪U-18のU-18日本代表FW藤尾翔太

[4.6 プレミアリーグWEST第1節 C大阪U-18 0-2 東福岡高 ヤンマースタ]

 セレッソ大阪U-18はU-18日本代表FW藤尾翔太(3年)が気を吐いた。今年、藤尾はU-23チームで活動。この日はアウェーでの秋田戦(7日)での出場予定が無かったことから、U-18チームで東福岡高戦に先発フル出場した。

 前半から、彼が相手DFにとって最も脅威になっていたことは間違いない。181cmの長身に加え、しなやかでキレもある彼の動きに東福岡DFは苦しんでいた。鋭い抜け出しからゴールに迫り、前線で身体を張ったポストプレー。浮き球を右足ダイレクトボレーでサイドへはたいたシーンではスタンドからどよめきの声が上がっていた。

 チーム全体として、なかなか個々で上回ることができず、後半は運動量が低下。その中、最前線でしっかりと身体を張り、献身的に守備する部分も見せていた藤尾だが、試合を決める仕事をすることができなかった。

「どうやったら点獲れるかと考えた時に、僕がひと踏ん張りして起点になれたらと思っていたんですけれども、なかなか考えている通りには上手く行かずに得点も獲れていないので、自分的にも、チーム的にも悔しい結果に終わったなと思います」

 この日対戦した東福岡のDFは非常に粘り強かった。藤尾に1人がかわされても2人目でカバー。最後の最後まで身体を寄せて足を伸ばしてくる相手の前に、藤尾は抜け出しかけてもシュートにまで持ち込むことができなかった。

「抜いたと思っても相手のカバーがあったり、僕自身も周りを見ていないシーンがあったけれども、もうちょい周りを見て僕自身もレベルを上げて行けたら、ああいうところも自分で突破するシーンも多くなると思うので、これからの課題にして取り組みたい」。普段、U-23チームで活動するだけに余裕を持ってプレーできた部分が多いが、注目ストライカーは公式戦で学んだ課題に練習から取り組んで、次の試合に臨む。
 
 この日、U-18チームの主力候補の大半が、J3出場のために不在。それでも、海本慶治監督はU-18チームの選手がどんどんU-23チームやトップチームに加わること、新たなU-18チームの選手がプレミアリーグで成長することを期待していた。藤尾には刺激になっている存在もいる。桐光学園高から来季のトップチーム加入が決まったFW西川潤(3年)が、すでにルヴァン杯に出場。それだけに「同年代なのでめちゃくちゃ刺激になっています。同年代で僕も頑張ったら(チャンスがある)。そういう舞台に早く行きたい」と意気込んでいた。

 まずはU-18チームやU-23チームでしっかりと結果を残すこと。「プレミアで出たら得点王はもちろんですし、U-23の選手とライバル争いができるように。スタメン奪ってJ3でも結果を出せるように」と誓うFWが、一つ一つ結果を出しながら上のステージへの階段を上っていく。

(取材・文 吉田太郎)
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