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“不死鳥”新潟再び!!MF渡邊凌磨の同点弾で首位山形と劇的ドロー

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新潟は山形と劇的ドロー

[4.13 J2第9節 新潟2-2山形 デンカS]

 J2第9節が13日に行われ、9位アルビレックス新潟はホームで首位モンテディオ山形と2-2で引き分けた。前半41分に山形のFW大槻周平に先制弾を許し、後半8分にDF川口尚紀のゴールで追いつきながらも同14分に再び大槻に決められたが、同アディショナルタイム2分にMF渡邊凌磨が起死回生の一撃。新潟は2戦連続ドローで3試合負けなし(1勝2分)、連勝が2でストップした山形は8戦無敗(5勝3分)となった。

 新潟は序盤こそポゼッションで上回っていたものの、山形のハイプレスを受けて徐々にロングパスが多くなり、こぼれ球を回収した山形がボールを保持して攻め込む展開となる。新潟は前半9分にPA手前右でFKを獲得。キッカーのMF加藤大が左足で直接狙うが、好反応を見せたGK櫛引政敏にセーブされた。

 山形も前半30分に絶好機を迎える。敵陣PA付近でのボール奪取からFW阪野豊史が左につなぎ、PA内左でパスを受けた大槻が左足でシュート。しかし、枠の右外にそれた。その後も山形の選手たちは高い位置からプレッシャーをかけて新潟を追い込み、ゴールに迫り続ける。

 そして均衡が破れたのは前半41分だった。自陣からテンポよくボールをつなぐと、敵陣中央でのMF中村駿と阪野のパス交換はMFカウエに阻まれるが、素早くこぼれ球に反応した中村が倒れながら左サイドに展開。フリーで駆け上がったMF山田拓巳が左足で速いクロスを送り、マークを外してPA内中央に入った大槻が頭で合わせる。ヘディングシュートがGK大谷幸輝に右手で触られながらもゴール左隅に決まり、大槻の2試合連続弾で先制に成功した。

 山形とのリーグ戦通算対戦成績で18勝6分6敗と大きく勝ち越し、直近6試合の対戦でも4勝2分と無敗の新潟。相性の良さを後ろ盾にゴールを目指すと、後半8分に追いつく。敵陣でセカンドボールを拾った流れからMF高木善朗が絶妙なスルーパスを送り、PA内右にフリーで抜け出した川口が冷静に左足でシュート。GK櫛引の伸ばした右足が届くことなくゴール左に転がり込み、1-1とする。川口にとってはリーグ戦3シーズンぶりの得点となった。

 山形は直近7試合で5勝2分と負けがなく、その7試合で喫した失点はわずか『2』。この試合でも展開によっては最前線の阪野が自陣PA内に戻ってシュートブロックするなど、チーム全体でハードワークを見せていたが、高木の見事なプレーで堅守を崩される格好となった。

 それでも山形は後半14分に再びリードを奪う。右サイドで攻撃を作り、阪野のラストパスはPA内中央の大槻に通らなかったが、川口に当たったボールを大槻が拾って右足でシュート。ゴール左に決め、自身の今季3得点目で2-1と相手を突き放した。

 新潟は失点後の後半20分にMFシルビーニョ、同29分にFWレオナルド、同37分にFWフランシスと、外国籍選手を立て続けに投入する。山形の粘り強い守備を前に焦れる展開が続いたが、終了間際にドラマが待っていた。

 後半アディショナルタイム2分、PA内左からフランシスが折り返し、至近距離からレオナルドが左足で打ったシュートはGK櫛引のビッグセーブに遭うが、跳ね返りを渡邊が右足で蹴り込む。渡邊は2試合ぶりとなる今季2ゴール目。新潟は前節の岡山戦(3-3)に続く土壇場の同点劇で、勝ち点1を手にした。

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