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[MOM2840]國學院久我山FW戸坂隼人(3年)_右サイドで圧倒的な動き見せ、1ゴール

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國學院久我山高の10番FW戸坂隼人は右サイドで抜群の存在感

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.13 関東大会東京都予選2回戦 國學院久我山高 2-0 堀越高 駒沢2]

 國學院久我山高の10番はこの日、止まらないような存在になっていた。FW戸坂隼人(3年)は、試合を通して右サイドのマッチアップで優位に。縦へのスピードで驚異になっていた10番は、トラップのタイミングをずらして一気に抜け出して見せるなど工夫も加えながら右サイドを攻略し、中へ切れ込んでシュートを連発するなど抜群の存在感を放っていた。

「サイドバックの(河原)大輔が結構いい位置取ってくれて、高い位置を取ってくれたので、ビルドアップに専念するというよりは、そこ(突破)だけに集中することができたのがデカイかなと思います」と戸坂。SB河原大輔(3年)のサポートも活かして突破し続けた戸坂は、後半に貴重なゴールも決めた。

 1-0の24分、國學院久我山は左サイドから中央のFW山本航生(3年)へパスが入る。すると、「航生が打つかなと思って、コースを開ける意味で(外側へ)開きました。シュートはあまりミートしなかったけれど」という戸坂は、右中間から逆サイドへの正確なシュートで追加点を奪った。

 今年は國學院久我山の10番。重要な番号を背負う上で、戸坂は前任の10番FW宮本稜大(現慶應義塾大)に心構えを聞いたのだという。「(2年連続で10番を背負った)稜大くんに『どんな気持ちなんですか』と聞いてみたんですよ。そうしたら、『3試合くらい立てば気にならなくなるよ』と言われて」。リーグ戦初戦の東久留米総合高戦は硬かったと振り返るが、続く駒澤大高戦は気持ちをより高めて臨み、好パフォーマンス。良い意味で“慣れた”10番は関東大会予選も「責任感はありますね」という番号に相応しい動きを続けている。

 下級生時から名門でレギュラーを張る戸坂は、マジメで悩んでしまうこともあるようだが、仲間たちとともに成長中。FC東京U-15むさし時代には、現在J1で活躍中のFW久保建英(現FC東京)とともにプレーしていた時期もある。現時点で先を行く存在に負けないように力を磨いて東京、全国で結果を残す。

(取材・文 吉田太郎)

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