beacon

安部裕葵のPK弾で先制のU-20日本代表、全日本大学選抜とドロー

このエントリーをはてなブックマークに追加

先制PK弾を決めたU-20日本代表MF安部裕葵(鹿島)

[4.16 練習試合 U-20日本代表 1-1 全日本大学選抜]

 5月にポーランドで開幕するU-20W杯に向け、千葉県内で合宿中のU-20日本代表は16日、全日本大学選抜と練習試合(45分×2本)を行い、1-1で引き分けた。

 1本目のメンバーはGK茂木秀(C大阪)、最終ラインは右からDF石原広教(福岡)、DF三國ケネディエブス(福岡)、DF小林友希(神戸)、DF東俊希(広島)と並んだ。中盤はMF藤本寛也(東京V)とMF伊藤洋輝(名古屋)のダブルボランチで、2列目は右にMF山田康太(横浜FM)、MF安部裕葵(鹿島)。FW郷家友太(神戸)とFW宮代大聖(川崎F)が縦関係の2トップを形成した。

 序盤はなかなか攻撃の形を作れなかったが、前半23分に郷家がファウルを誘い、PKのチャンスを獲得。キッカーの安部が右足でGKの逆を突き、先制点を奪った。しかし、前半31分、全日本大学選抜FW旗手怜央(順天堂大)のフィードでDFラインの裏に抜け出したMFイサカ・ゼイン(桐蔭横浜大4年)がゴールネットを揺らし、1-1に追いついた。

 U-20日本代表は前半41分に藤本の右FKからチャンスをつくると、前半42分にも左FKからのトリックプレーでゴールを脅かす。左サイドで安部が落とし、東が逆サイドにフィードを蹴り込むと、ファーの三國が高さを生かしたヘディングシュート。惜しい場面だったが、シュートはクロスバーを越えた。

 後半開始からメンバー4人を変更。2本目のGKは若原智哉(京都)が務め、最終ラインは右SBに菅原由勢(名古屋)、CBに関川郁万(鹿島)が入り、MF斉藤光毅(横浜FC)が左SHを担った。斉藤が鋭いカットインで積極的仕掛けると、後半4分、菅原のフィードで抜け出した山田がシュートに持ち込んだが、惜しくもGKの正面を突いた。

 U-20日本代表は後半16分、山田に代えてMF中島元彦(C大阪)を投入。中島は左サイドハーフに入り、斉藤が2トップの一角、郷家は右サイドハーフに移動した。なかなかフィニッシュまで持ち込めず、後半24分には斉藤に代えてFW西川潤(桐光学園高)が2トップの一角に入った。

 後半29分には右クロスから旗手が決定的なヘディングシュートを放ったが、GK若原が冷静にセーブ。全体に疲労が見えた終盤は防戦が続くと、後半28分にDF橋岡大樹(浦和)が投入され、関川とCBのコンビを組んだ。終了間際に伊藤をアンカーに据えた4-1-3-2のオプションも試したU-20日本代表。後半は全日本大学選抜のシュートを浴びる時間帯が続いたが、最後まで跳ね返し、1-1のままタイムアップを迎えた。

 GK大迫敬介(広島)とGK谷晃生(G大阪)、前日別メニュー調整中だったDF瀬古歩夢(C大阪)は出場しなかった。チームはこれで3日間の合宿を打ち上げ、5月上旬にU-20W杯を戦うU-20日本代表メンバー発表が行われる。

(取材・文 佐藤亜希子)

●U-20ワールドカップ2019特集ページ

TOP