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U-20日本代表は連係欠くも…10番安部「僕のアイデアを共有できればもっと良くなる」

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自信を示したU-20日本代表MF安部裕葵(鹿島)

[4.16 練習試合 U-20日本代表 1-1 全日本大学選抜]

 U-20日本代表は16日、全日本大学選抜との練習試合を行い、1-1で引き分けた。唯一の得点者は先制のPKを沈めたMF安部裕葵(鹿島)。1か月後に控えたU-20ワールドカップに向けて「僕の性格的にはJリーグだろうが何だろうが変わらない。準備することも変わりはない」と落ち着いた様子で話した。

 全日本大学選抜との練習試合は、5月上旬のメンバー発表に向けた事実上の最終選考。左サイドハーフで先発した安部が『結果』でアピールした。前半23分、激しいプレッシングから相手のミスを誘発すると、MF郷家友太が倒されてPKを獲得。進んでキッカーを務めた10番は落ち着いたシュートで先制点を導いた。

「それぞれの競争がある中での遠征だった。それぞれが出したいものもあったと思うし、競争心がある選手が残っていく選手が残ると思う。反対に競争するのが得意じゃない選手が残ることができない、そういう世の中」。そんな言葉でのぞかせたのは“残る側”としてのプライド。まずは自らの存在価値を目に見える形で示した。

 本大会は約1か月半後に迫っているが、内容面ではまだまだ向上の余地あり。しかし、それほど不安視はしていない。周囲とのコンビネーションには「試合中に周りの選手にも言ってきたし、僕のアイデアを共有できればもっと良くなる。感覚的なものだし、時間がなくても喋るだけで解決するので大丈夫」と自信も示した。

「この年代でずっとやらせてもらってきて、ここで初めてやる選手もいたけど、ほとんどの選手の特徴は分かった。プレーの中での迷いはない」。今回の短い合宿期間を通じては、新たに加わった選手との関係性も深めた様子。日本の10番は不動のメンタリティーで本大会の到来を待つ。

(取材・文 竹内達也)

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