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怪我からの復帰目指す高校生に勇気与えるCB西田。10か月離脱から昨秋復活し、日本高校選抜で世界に挑戦

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日本高校選抜西田翔央(東福岡高→早稲田大)は感謝の思いを持って欧州の強敵に挑戦する

 大怪我などから復帰を目指す高校生たちに勇気を与える選手だ。日本高校選抜欧州遠征メンバーのCB西田翔央(東福岡高→早稲田大)は、18日に開幕する第57回デュッセルドルフ国際ユース大会(ドイツ)の初戦(対ボルシアMG)で先発出場する可能性が高くなっている。

「CBというのは点を取らせてはいけない場所だと思っているので、そこは身体を張ってゼロ。ゼロにこだわっていきたいです」と西田。25分ハーフの高速ゲームとなる今大会は1点の価値が大きいだけに、とにかく無失点にこだわって戦う意気込みだ。

 西田は185cmの長身を活かしたヘッドとスピード、状況判断の良さが特長の大型CBだ。2年時は岡山入りした先輩CB阿部海大の隣で負けないくらいの存在感を放ち、守備範囲の広さや対人の強さを発揮していた。翌年にはプロ入りも期待されるほどの存在だったが、彼はなかなかトンネルの出口が見えない1年間を送ることになる。

 17年度選手権1回戦(12月31日)の尚志高戦で左足内側靭帯を負傷。前半で交代した西田が、公式戦のピッチに戻ってきたのは、本人が想像していたよりも遥かに遅い10か月後だった。当初は自然治療しながら4月のプレミアリーグ開幕に合わせて復帰する予定だったが、同じ箇所の故障を2度3度と繰り返し、6月に「手術して選手権に懸けよう」と決断。復帰したのは10月末の選手権福岡予選準々決勝(対高稜高)だった。

 それでも、彼は東福岡の特進コースで評定オール5、一般推薦で早稲田大への進学も果たした努力の人間。東福岡の森重潤也監督らコーチ陣がその人間性を高く評価するDFは、ひたむきに努力してきた成果とポテンシャルの高さをピッチ上で証明する。福岡県予選決勝(対筑陽学園高)で素晴らしいパフォーマンスを見せるなど東福岡の選手権出場に貢献。その決勝も足を攣らせて途中交代しているように、まだまだフルに戦える状態ではなかった。昨年、初のフル出場を果たしたのは11月末のプレミアリーグ・C大阪U-18戦からだ。

 だが、そこからまた状態を上げて選手権で評価されるプレーをした西田は、日本高校選抜でも予備選考会から勝ち上がって欧州遠征メンバー入りを果たした。その復活をサポートしてくれた人たちへの感謝を忘れることはない。早稲田大への練習に参加し、高いレベルの中でコンディションをさらに上げてきたDFは、今回のデュッセルドルフ国際ユース大会でも感謝の気持ちをプレーで表現する。

「自分ひとりじゃここまで来れていないと思っていますし、ここまで支えてくれた家族だったり、指導者、トレーナーの方への感謝は絶対に忘れてはいけないことだと思っています。自分一人のためだけにプレーするよりは、そういう人たちに『恩返し』するという気持ちでプレーしていけたらなと思っています」

 東福岡で3年間磨いてきた部分を発揮して無失点勝利すること。2年前に先輩CB阿部がデュッセルドルフ国際ユース大会で優秀DFに選ばれているが、自分もということを考えずに、目の前の試合でベストを尽くすことに専念する。

「自分のベストをずっと出し尽くして、それが自ずとチームの結果に結びついて来ると思う。目の前の一つ一つに自分の全力で行きたいと思っています。ずっと自分が高校入ってやってきたことはヘディングの部分なので、そこは絶対に負けたくないですし、あとスピードも自分の持ち味だと思ってやっているので、そこは海外の選手であってもポジション取りだったりスピード、ヘディングでは負けたくないです」。大学やその上のステージで活躍した時が彼にとって本当の復活と言えるのかもしれない。それでも、一つの目標としてきた今大会で、西田は現在の自分の強みを一つでも発揮し、チームメートとともに結果を残して感謝の思いを表現する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018
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第57回デュッセルドルフ国際ユースサッカー大会公式サイト(別サイトに移動します)

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