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気持ちを表現し、最後まで諦めずに攻めた日本高校選抜、FW宮崎の劇的V弾で白星発進!

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後半終了間際、日本高校選抜はFW宮崎純真(山梨学院高→甲府)が右足で決勝ゴール。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[4.18 デュッセルドルフ国際ユース大会 日本高校選抜 2-1 ボルシアMG]

 日本高校選抜、連覇へ向けて白星発進! 第57回デュッセルドルフ国際ユース大会(ドイツ)が18日、開幕。前回大会優勝の日本高校選抜は開幕試合で前回大会準優勝のボルシアMG(ドイツ)と対戦し、2-1で競り勝った。

 第97回全国高校サッカー選手権のヒーローたちで構成された日本高校選抜が、欧州の強敵を打ち負かした。宿舎を出発する前のミーティングで三井耕団長(葛飾野高)から「キミらの個性が爆発することを期待している。頑張ろう」と強く、短い檄を受けた選手たち。彼らはその期待に応える形で個性と18人のチームワークを発揮し、白星をもぎ取った。

 4-3-3システムの日本はGKがキャプテンの飯田雅浩(青森山田高→国士舘大)で4バックは右SB白井陽貴(矢板中央高→法政大)、CB西田翔央(東福岡高→早稲田大)、CB豊島基矢(青森山田高→順天堂大)、左SB松尾勇佑(市立船橋高→関西大)。中盤は1ボランチに岡井駿典(市立船橋高→中央大)が入り、オフェンシブMFに天笠泰輝(青森山田高→関西大)と秋山裕紀(前橋育英高→新潟)が並んだ。3トップは2シャドーがバスケス・バイロン(青森山田高→いわきFC)と宮崎純真(山梨学院高→甲府)が構え、選手権得点王の染野唯月(尚志高3年)がCFを務めた。

 前半はボルシアMGペースで試合が進んだ。朝岡隆蔵監督(前市立船橋高)が「なかなか正しいポジションが取れなかった」と説明したように、日本高校選抜はビルドアップへのサポートが少なく、前線の動き出しも少なかったことから思うようにボールを運ぶことができなかった。守備も個々の頑張りは見えるものの、良い距離感で守ることができずに、なかなか良い形でボールを奪い取ることができない。

 それでも、日本高校選抜は10分を過ぎたところで朝岡監督の指示によって天笠と岡井のダブルボランチ、秋山がトップ下という形へ移行する。これによってまず守備が安定。直後にバイロンがカットインから左足シュートを打ち込んだほか、天笠が前へ出る形でディフェンスしたり、CB起用された豊島がDFを剥がして前進するなど個々の良さが出てくる。

 そして24分、日本高校選抜は西田が思い切りよく前に出て左中間でインターセプト。この試合、抜群の推進力を見せていた宮崎がDFを強引に振り切って前進すると、中央でボールを受けた染野がFKを獲得する。

 キッカーはFKも武器とする染野。これを右足でゴール左隅のネットに沈め、日本高校選抜に今大会初ゴールをもたらした。欧州でも圧巻の一撃を決めた染野の先制点によって優位に立った日本高校選抜だが、失い方の悪い攻撃が続き、後半13分に中盤でのボールロストから背後を取られて同点に追いつかれてしまう。

 それでも、ピッチサイドの仲間から集中を促す声やマークについて声を掛けられていた選手たちは自陣に押し込まれる中で粘り続ける。GK飯田がサイドからの決定的なラストパスを手に当てて防いだり、SB白井が高さで健闘するなど2点目を許さない。

 逆に相手の足が止まってきた終盤に日本高校選抜が加速した。19分にバスケスのスルーパスで右中間を抜け出した宮崎がそのまま持ち込んで右足を振り抜く。角度の無い位置から放たれた一撃はクロスバーを叩き、ファーサイドのポストにも当たってゴールの外側へ。直後にバイロンをMF鈴木唯人(市立船橋高3年)にスイッチした直後にも、宮崎の突破から染野が決定機を迎えたが、シュートは相手GKに弾かれてしまう。

 だが、諦めずに攻め続けた日本高校選抜は試合終了2分前の23分に決勝点を奪う。ショートパスを繋いで攻めると、秋山の絶妙なループパスに宮崎が反応。強引にDFの前に入り込んだ宮崎が飛び出してきたGKの脇を射抜く右足シュートを右隅に決めた。

「苦しい時間帯で絶対に点獲ろうと思った」という宮崎、秋山の“Jリーガーホットライン”から試合を決めるゴールが生まれて2-1で勝利。プロの選手達が意地を見せたほか、中盤守備で奮闘した岡井や天笠、そして白井、西田、豊島、松尾の最終ラインは自分たちよりも大きな相手によく食らいつき、球際でも怯まずに戦い続けるなど気持ちでも相手に負けなかった。

 豊島は「(朝岡)監督から『日本をなめんじゃねぇ、というところを気持ちで見せてこい』と言われていた。日本のサッカーというのを世界に知らしめたいと思ってやった結果が勝利に繋がった」。彼らは4か月間の日本高校選抜の活動で将来、日本代表やJリーガーになるための刺激を受けてきた。この日、アウェーで個性を発揮し、最後まで諦めずに戦い抜いて将来にも繋がる白星。全国4000校、16万人を越える高校サッカー部員の代表が“高体連らしい”戦いで連覇へ弾みをつけた。

(取材・文 吉田太郎)
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第57回デュッセルドルフ国際ユースサッカー大会公式サイト(別サイトに移動します)

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