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大津のエースは新境地SBでチャンス掴むだけ。高校選抜・水野「一瞬一瞬が勝負」

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日本高校選抜MF水野雄太(大津高→早稲田大)はSBで結果を残し、先発奪取を狙う

 日本高校選抜は2-1でボルシアMG(ドイツ)に勝利した第57回デュッセルドルフ国際ユース大会開幕戦から一夜明けた19日午後、デュッセルドルフ市内でトレーニングを行った。20日には中1日で2試合を戦うことから、強度を上げずにセンターサークルを活用しての鬼ごっこや攻撃面の連係確認などを実施して練習を終えた。

 全体練習後、選手たちは各々のテーマを持って自主練習。インターハイベスト8、選手権ベスト16の大津高(熊本)のエースアタッカー、MF水野雄太(大津高→早稲田大)は左SB豊島基矢(青森山田高→順天堂大)とともに左サイドからのクロスを繰り返していた。

 2年時から“公立の雄“大津の10番を背負った水野は高校トップレベルの突破力と勝負強さの持ち主だ。昨年はプレミアリーグ選抜イタリア遠征やU-18日本代表ポルトガル遠征メンバーなどに選出。全国舞台でも自信を持つ縦突破などでチームの勝利に貢献してきた。

 その水野は日本高校選抜にSBとして招集。SBをウィングプレーヤーのように活用する朝岡隆蔵監督(前市立船橋高)の下、新境地にチャレンジしている。SHとしてプレーするよりも前方にスペースがあるだけに、持ち味のドリブルはより脅威に。国内合宿での練習試合でも大学生や社会人をドリブルで翻弄し、カットインからゴールも決めた。

 ただし、SBとしての課題があることは否めない。デュッセルドルフ国際ユース大会初戦で日本高校選抜のSBは、本来CBの{白井陽貴}}(矢板中央高→法政大)と対人守備に自信を持つ松尾勇佑(市立船橋高→関西大)が先発フル出場。クロスゲームになったことで、水野は流れを変える役割を想定して準備をしていたが、この日に関しては出番がなかった。

 慣れないポジションでも、選ばれたからには言い訳せずに、日本高校選抜として相応しいプレーをするだけだと考えている。「代表活動とかも経験して仕掛けることだったりは(世界相手でも)通用することは分かっている。新しいポジションでの頭の使い方やSHとは違うプレッシャーの掛け方、身体の向きは難しいです。でも、そんな言い訳は通用しないと思っている」。

 将来、目標のプロ選手になるためには対応力や戦術理解力が必要。日本高校選抜の活動でその力を磨いてきた水野は、ピッチに立つチャンスを得られれば、与えられた役割を果たしながら持ち味を最大限に発揮するつもりでいる。

 水野は高校1年時の16年4月に熊本地震を経験している。4月14日に起きたマグニチュード6.5の前震の際は大津高の宿泊研修中。研修を切り上げて寮に戻っていた16日未明にマグニチュード7.3の本震にあった。掛け布団だけ持って寮裏のコンビニエンスストアの駐車場に行き、そこで睡眠。「超寒かった」夜を経て、震源地から離れた位置にある親の実家、天草市へ避難するという経験をしている。自分たちが全国大会などに出場するたびに、復興中の熊本からエールや後押しを受けてきた。今回、熊本から世界で戦うチャンスを得ているMFは、挫けずにチャンスを待ち続け、出番を得た際に結果を出す意気込みだ。

「イメージは結構できているんで。そこでどうにか良いアピールができればまたスタメンに入れると思うし、一瞬一瞬が勝負だと思っている。球際や予測というところで頭をしっかり集中してやっていけば、身長がデカイ相手でも通用すると思う」。現在、目標とする選手は早稲田大の先輩に当たるMF相馬勇紀(名古屋)。早稲田大在学中にJリーグで出場するチャンスを得て、それをモノにしたアタッカーのようになっていくことが理想だ。2試合が行われる20日の試合で初出場が有力な水野は一番の武器、ドリブルで勝負すること。そして守備面でも相手に食らいついてチャンスをモノにする。

(取材・文 吉田太郎)
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第57回デュッセルドルフ国際ユースサッカー大会公式サイト(別サイトに移動します)

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