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「僕はオールラウンダーとして」新潟ルーキー新井直人の生きる道

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DF新井直人は開幕から10試合連続で先発出場

[4.20 J2第10節 東京V 1-1 新潟 味スタ]

 ルーキーイヤーを駆け抜ける。今季、新潟経営大からアルビレックス新潟に加入したDF新井直人は開幕スタメンから10試合連続でフルタイム出場を続けている。すでに第2節千葉戦で初ゴールも記録し、攻守両面に貢献してきた。

 片渕浩一郎前監督に開幕節でセンターバックに抜擢され、負傷者の穴を埋めると、吉永一明新監督の初陣・東京V戦は左サイドバックを任された。どの位置でも安定したパフォーマンスを披露。右サイドバックを本職としつつ、武器としてきた持ち前のユーティリティー性をプロの世界でも発揮している。

「求められるところで100%力を発揮できるのが僕の強み。ポジションにこだわりなく、その時にチームに必要なポジションでやりたいです」

 囮の動きで味方をフリーにするなど、周囲の動きを見極めたポジショニングは抜群だった。さらに、前半22分、自らが左サイド深い位置まで仕掛けた場面では、エリア内で激しいチャージを受けても当たり負けせず、フィジカルで上回ってクロスを供給した。

「センターバックはリスクを冒すプレーがなかったけど、サイドバックに入ったら縦に仕掛ける運動量であったり、オーバーラップ、対人の強さはもともと僕のサイドバックとしての売り。もっともっとそこを出していけると思います」

 短い準備期間で与えられたミッションに対応し、10試合連続のフルタイム出場。吉永監督はこの日の出来に及第点を与え、「どのポジションをやってもパフォーマンスが高い選手。左右の違いはあってもサイドバックの経験があるということで起用した」と説明すると、「メンタル的にもブレない、安定した選手」という評価も加えた。

 個人として順風満帆のスタートを切ったように見えたが、危機感は隣り合わせだという。「課題が毎試合みつかる。もっともっと成長したい」と新井。複数ポジションで戦えるという強みには不安もつきまとう。「いろんなポジションでプレーしていると、器用貧乏に陥りやすいところですけど……僕はオールラウンダーとしてやっていきたい」。チームとともに上を目指し、この道を突き進む。

(取材・文 佐藤亜希子)
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