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PAOK指揮官が粋な計らい…前十字靱帯損傷の主将DFを優勝決定戦で起用

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 ギリシャリーグに所属するPAOKテッサロニキのラズバン・ルチェスク監督が粋な計らいをみせた。英『スポーツバイブル』が伝えている。

 ここまで開幕から無敗(24勝4分)で首位に立つPAOKは、残り2試合で2位オリンピアコスと勝ち点5差。次の試合で勝てば、1984-85シーズン以来34年ぶりとなる優勝が決まる状況だった。

 そんな中、21日にPAOKはホームですでに降格が決まっているレバディアコスと対戦。無敗の勢いそのままに前半3分に先制すると、後半36分には5点目を奪って勝利を決定づけた。

 ここでルチェスク監督が驚きの采配をみせる。後半アディショナルタイムに最後の交代カードで負傷している主将DFビエイリーニャ(33)をピッチに送り出したのだ。ビエイリーニャは、14日のラリッサ戦で左足前十字靱帯を損傷。全治約6か月とみられていた。

 かつてボルフスブルクで元日本代表MF長谷部誠とチームメイトだった33歳DFは、今季ここまで25試合で6ゴールを記録するなどチームを牽引。指揮官は、その貢献ぶりを称えて優勝が決まるピッチに送り出したという。

 この粋な計らいにスタンドは大歓声。試合はそのまま5-0でPAOKが勝利をおさめ、キャプテンマークを託されたビエイリーニャも涙を流していた。

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