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「魂は見せれた」。人間性磨く大津コンビ、SB水野&CB吉村が最終戦で力を発揮

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日本高校選抜の左SB水野雄太(大津高→早稲田大、左)とCB吉村仁志(大津高→流通経済大)は最終戦で見事に力を発揮。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[4.22 デュッセルドルフ国際ユース大会 日本高校選抜 1-1(PK3-5)エバートン]

 意地のゴールだった。日本高校選抜は22日、第57回デュッセルドルフ国際ユース大会最終戦となる5位決定戦でエバートン(イングランド)と対戦。3試合ぶり2度目の出場となる左SB水野雄太(大津高→早稲田大)が今大会初ゴールを決めた。

 前半14分、左タッチライン際へ開いた位置でMF武田英寿(青森山田高3年)からのパスを受けた水野は「ファーストタッチが決まった」と一気に斜めに切れ込む。最初は中央に飛び込んできた2選手へクロスを上げることを考えていたというが、ドリブルでのタッチが流れたことでストップ。持ち直した時に「中見たら相手が止まっていたので、シュートフェイントで切り返して打ったら入ると思った」と切り返しからニアサイドへ右足シュートを叩き込んだ。

 2年間大津の10番を背負い、エースアタッカーとして活躍した水野だが、日本高校選抜には攻撃的SBとして選出された。今大会初出場だったブレーメン戦は攻撃力を発揮したものの、課題の守備が失点に繋がり敗戦。その後、出場機会を掴めずにいた。

 今回、ともに大津から日本高校選抜入りしているCB吉村仁志(大津高→流通経済大)も前日の予選リーグまで出場機会ゼロ。だが、彼は初出場した5位決定戦で相手の大型CBの上から得意のヘディングで叩き続けるなど、これまでの悔しさを表現するようなプレーを見せた。

 水野は「自分も出場時間を求めてやっていたし、(吉村)仁志も出れていなくて。(吉村は)今日出られて、あのデカイやつらにヘディングで競り勝っていたので凄く良いパフォーマンスをしていたと思うし、闘争心や気持ちは見えた。大津の代表で2人出てきて、なかなか試合に出れなかったのは悔しいですけれども、出た時にお互いやれたと思う。魂は見せれたと思う」と胸を張った。

 吉村は出番が全くない中でもトレーニングで誰よりも声を張り続けていたが、水野はその姿に驚き、彼の人間性の高さを改めて感じたという。「アップとか声出しているけれど、相当無理しているんだろうなと思っていました。今まで『行こう!』みたいな声は、あんなになかった。大津の時も言われたんですけれども、『アイツの人間性は人のために頑張れる』。それがアイツの良いところ」。日本高校選抜のコーチ陣の評価は吉村、そして水野も出番が少なくても「頑張れる」というもの。その通りに悔しさを持ちながらも最後まで準備してきた2人が最終戦でベストパフォーマンスを見せた。

 水野は「これから生き残っていくためには、技術とか能力以前に人間性が良ければ残っていけると思う。(大津高総監督の)平岡(和徳)先生も『大津からプロで(本当に)残っているやつは人間性が凄い』とおっしゃっている。それを胸に刻みながらやっていきたい。自分も仁志も高卒プロ目指していて行けなかった同じ立場なので。また4年後、プロの舞台にアイツや(大津で同期の)松原(亘紀)とかと一緒に早く立てるように。(人間性を磨いて、湘南入りした)福島(隼斗)が待っているのでそこに追いつけるようにしたい」。

 日本高校選抜の朝岡隆蔵監督も「能力と情熱、考え方」の重要性を口にしていた。同じく出場機会の少ない中で、この日の試合に悔しさをぶつけたGK松田亮(東福岡高→東京国際大)や右SB後藤裕二(矢板中央高→順天堂大)、CB大石悠介(山梨学院高→国士舘大)、MF武田英寿(青森山田高3年)らがこの5位決定戦で内容の良いサッカーを展開。左SB豊島基矢(青森山田高→順天堂大)は彼らのプレーに「感動した」とコメントしていた。大津の2人をはじめ、高校サッカーで身につけてきた人間性の部分を日本高校選抜の選手たちはさらに磨いてそれぞれのステージで飛躍する。

(取材・文 吉田太郎)
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第57回デュッセルドルフ国際ユースサッカー大会公式サイト(別サイトに移動します)

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