beacon

[MOM2846]矢板中央DF小出勇翔(1年)_“闘将”と同レベルへ。声とプレーで存在感のCB、完封勝利の立て役者に

このエントリーをはてなブックマークに追加

矢板中央高CB小出勇翔が後方からコーチング

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.27 Rookie League第1節 矢板中央高 1-0 暁星高 時之栖裾野E2]

 1-0で勝利した矢板中央高の選手の中で、特に存在感を放っていたのがCB小出勇翔だ。鹿島アントラーズジュニアユース時代はCBを務めていたという小出だが、登録身長は170cmほどのため、高校ではボランチに挑戦予定。本来の2CBが国体選抜に選出されて不在だったこの日は最終ラインの中央に入り、気の利いたプレーや声がけをしていた。

 相手の前線に入ってくるボールを守備範囲広くインターセプト。的確な動きでボールを奪って攻撃に繋げただけでなく、空中戦での強さも発揮していた。「身長が小さい分、声掛けだったりカバーリングだったり、そういうところをしっかりやっていけたと思っています。ヘディングのところを得意としているので、そこも勝てたので良かったです」と本人も及第点のプレー。ただし、満足はしていなかった。

「去年の3年生の白井陽貴くんたちはもっと声を出してやっていた。自分はそこを目標にしてやっているのでまだまだ足りないと思います。自分はキャプテンとして一番分かっていなければいけないこともありますし、(フィールドプレーヤーで)一番後ろということで、みんなよりも見えていることが多いので、もっと早く声がけとかできたらもっとピンチとかも防げたのかなと思います」。

 昨年の矢板中央のキャプテンで、日本高校選抜として欧州遠征にも参加したCB白井陽貴(矢板中央高→法政大)はトレーニングからチームを鼓舞していた“闘将”。そのリーダーと同じレベルに視線を向ける小出はプレー面、コーチングの部分も高い意識を持って取り組んでいく。

 フランス代表MFエンゴロ・カンテのような選手が理想像というボランチでも、CBでもチームの状況に応じてプレーし、結果を出していく考え。期待の世代の中心人物になって、Rookie Leagueや選手権でタイトルを勝ち取る。


(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
2019 Rookie League特集ページ

TOP