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「バリエーションを考えないと…」今季5点目の横浜FMマルコスがゴールパフォ急募

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決勝点を決めたFWマルコス・ジュニオール

[4.28 J1第9節 横浜FM2-1鹿島 日産ス]

 自分の感情を素直に爆発させた。横浜F・マリノスは1-1で迎えた後半37分、ハーフウェーライン付近からDF広瀬陸斗がロングフィード。最終ラインの背後に飛び出したFWマルコス・ジュニオールがDF犬飼智也と競り合いながら右足を振り抜いた。

 PA内右深い位置から角度はなかったが、GKクォン・スンテのニアを破る技ありのシュート。「角度のないシュートで、難しいゴールだった。ボールをもらったとき、DFが来ていたので体を入れて、(相手が)ボールに触れない体の使い方をした。GKは(ああいう場面で)普通、ファーに打ってくると考えると思うので、GKとの駆け引きで逆を取ってニアを選択した。狭いスペースだったけど、うまく入れることができて良かった」。バウンドしたボールをハーフボレーで捉え、GKの肩口を抜くワールドクラスの一撃だった。

 看板を飛び越えてサポーターのもとへ向かうと、両腕を体の横に下げた状態で力強く拳を握り締め、咆哮。熱烈な『ドラゴンボール』ファンで知られ、スキンヘッドの風貌もあって「クリリン」の愛称で親しまれるマルコスはこれまでも「かめはめ波」「気円斬」「元気玉」というドラゴンボールの必殺技を真似するゴールパフォーマンスを見せてきたが、この日はシンプルなガッツポーズだった。

 試合後、ゴールパフォーマンスの真意を問われたマルコスは「インターネットを探してもらえば、ああいうポーズをしていると思う」と苦笑い。確かにドラゴンボールのキャラクターが気をためるポーズや「界王拳」にも見えなくはないが、「僕の気持ちをサポーターに表そうと思った。点を取って『よっしゃー!』という気持ちもあったし、闘志を見せたいなと思って、いろんな要素が合わさった」というのが真相のようだ。

 この日の決勝点で2試合ぶり5得点目となったマルコス。今後のゴールパフォーマンスについては「ちょっと考えていなくて。バリエーションを考えないと」と思案顔だった。「ゴールパフォーマンスを考えるより、試合のことを考えないといけない」と話す優等生FWは「サポーターからメッセージやSNSで『こんなパフォーマンスをしてほしい』というリクエストがあったほうがやりやすい」と懇願。メディアを通じてサポーターに呼びかけ、ゴールパフォーマンスを急募した。

(取材・文 西山紘平)
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