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[関東大会予選]浦和東は延長戦で力尽きて準V。大型CB松本「最後の勝負で勝ち切れる強いチームに」

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浦和東高の186cmCB松本ケンチザンガが長い足を活かしてインターセプト

[4.29 関東大会埼玉県予選決勝 武南高 1-0(延長)浦和東高 埼玉第2]

 浦和東高は気持ちで身体を動かしたが、延長戦で力尽きた。浦和東は今回の関東大会予選の初戦で花咲徳栄高をPK戦の末に振り切ると、2回戦では前回王者の成徳深谷高を2-0で撃破。その後も正智深谷高との準々決勝はPK戦、西武台高との準決勝は延長戦とタフなゲームを勝ち抜いて5年ぶりとなる関東大会出場権を獲得した。だが、優勝にはあと一歩のところで手が届かなかった。

 準決勝から中1日で迎えた決勝戦。「身体は動かない状況」(平尾信之監督)、加えて負傷を抱える2年生エースFW古澤将吾は関東大会やインターハイ予選での戦いを考慮されてベンチからも外れていた。苦しいチーム状況だったことは間違いないが、最終ラインの2本柱、186cmCB松本ケンチザンガ(3年)とCB安食龍成(3年)を中心とした守備と速攻で武南高に対抗。後半には幾度か決定機も作って見せた。

 表彰式の際に一際悔しそうな表情を見せていた松本は「関東決まってからどっちが先に切り替えられるか、一喜一憂しないで、決勝に気持ちを持っていけるかというところで全員決勝へ気持ちを切り替えていたと思うんですけれども、最後の部分でちょっと甘い部分が出たなと思います。私学をここまで倒して決勝まで来れたのは一つの自信になったんですけれども、最後の一歩、『準優勝じゃ意味がないぞ』と言われていたので最後の勝負で勝ち切れる強いチームになりたいと思っています」ともう一段階強いチームになることを誓っていた。

 昨年までのボランチから今年は本格的にCB挑戦をしている松本は、個人としても自信をつける大会になったようだ。186cmの高さで県内のライバルたちの前に立ちはだかり、長い足を活かしてのインターセプトや1対1でボールを奪って自ら持ち上がるシーンもあった。

 準決勝ではゴール前での鮮やかな切り返しから先制ゴールと、ボランチとして身につけた部分も発揮。相手と距離をとって守っているために、FWにボールを収められるシーンや仕掛けられるシーンがまだまだ多く、それを能力の高さで封じている印象もある。本人も「もっと磨いていかないといけない」と口にしていたが、予測や準備含めて向上してくれば、非常に楽しみな存在であることは間違いない。

 関東大会など今後の活躍次第では可能性も広がってくるはず。松本はこの日のような展開で自分や安食がセットプレーから決められるようになることを求めていた。そして、平尾監督は「きょうの悔しさを持っていたらまた伸びる」と期待。指揮官は我慢強い戦いで勝ち上がった関東大会予選から、プラスアルファを持って関東大会やインターハイ予選に臨むことを口にしていた。02年生まれでU-17ワールドカップ世代の大型CBもそのチームの中で貪欲にレベルアップして勝利に貢献し、チャンスを掴む。

(取材・文 吉田太郎)

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