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[Rookie League]静岡学園MF小泉&MF長澤、強豪対決で力磨き“とんでもない選手”へ

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静岡学園高での飛躍を誓うMF小泉龍之介(右)とMF長澤康汰

「U-16とんでもない選手になれ!」。4月28日の「2019 Rookie League」開会式で流通経済大柏高の本田裕一郎監督は、大会のキャッチフレーズを交えて挨拶。関東、静岡の強豪18校の1年生たちが90分間のリーグ戦を経て飛躍することを期待していた。

 J1王者・川崎Fの司令塔MF大島僚太(静岡学園出身)らもプレーした「Rookie League」。昨年はこの場を経験したMF熊澤和希(流通経済大柏高→流通経済大)らが選手権で活躍し、GK猪瀬康介(流通経済大柏高→琉球)やGK田中悠也(市立船橋高→北九州)、MF秋山裕紀(前橋育英高→新潟)、FW榎本樹(前橋育英高→松本)とがプロ入りを果たしているが、1年生たちは全国、世界での活躍を目指して「Rookie League」で力を磨き始めている。

 “元祖技巧派軍団”静岡学園高は、4月27日の開幕戦(対日大藤沢高)が雷雨のため延期に。4月27日、28日の静岡集中開催ではトレーニングマッチのみを行った。静岡学園の1年生ではすでにMF清水和馬がAチームで活動中。現在、1年生チームの中で存在感を示し、齊藤興龍コーチが「2人ともドリブルを中心としてゲームをつくったり、仕掛けることのできる選手」と期待感を口にしているのが、MF小泉龍之介とMF長澤康汰だ。

 ECジョガドール出身のボランチ・小泉、アバンソFC出身のSH長澤ともに出身チームと似たスタイルの中でより自分を磨くために静岡学園へ進学。静岡学園での1か月を経て小泉は「前のチームとは全然レベルが違って、(先輩たちの)ボールタッチがなめらかで凄いと思いました」と驚き、長澤は「小中で得られなかった刺激とかを自分に与えてくれる。とてもレベルが高くて、自分を成長させるのに最適な場かなと感じました」と刺激を受けている。

 それぞれの武器は「自分の特長はゲームのバランスを保って守備もしっかりやって、上がる時はしっかりと上がって、攻撃に参加できるところです」(小泉)、「自分で打開してシュートまで行くだったり、自分のポジションはSHなんですけれどもサイドからカットインしてスルーパスだったりが自分の武器だと思っています」(長澤)。その武器を「Rookie League」での戦いを通して貪欲に磨いて、「とんでもない選手」を目指す。

 3年間の目標について小泉は「点も獲れてゲームのバランスも取れるボランチになりたい。3年間でしっかり土台を作って、選手権に出て全国で優勝すること」と力を込め、長澤は「自分の目標はプロになってワールドカップ出場だったり、欧州リーグで活躍することなので、その土台をつくって、そして選手権を目標にして高校3年間を充実したものにしたいと思っています」と意気込んだ。

 彼らの他にもヴィッセル神戸U-15出身のGK生嶋健太郎や186cmの大型CB伊東進之輔(千里丘FCの出身)ら注目選手多数。まずは90人にも及ぶ1年生の競争の中で力を磨き、「Rookie League」で可能性を示す。


(取材・文 吉田太郎)
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