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“黄金の右足”炸裂!! 2発演出の大前元紀「僕がいいボールを蹴れば…」

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FW大前元紀の右足が炸裂

[5.4 J2第12節 大宮2-1愛媛 NACK]

 名手の右足が今季も炸裂し、“令和初陣”を勝利で飾った。大宮アルディージャは1点ビハインドのまま試合終盤を迎えたが、ラスト10分でセットプレーから2得点を奪い、土壇場で逆転に成功。その全2ゴールはFW大前元紀の右足から生まれた。

「強いチーム、優勝するチームっていうのはJ1、J2関係なく、セットプレーが強いと思う。キツい時間帯にセットプレーで点を取れたのは良かったです」。まずは後半35分、左CKのキッカーを務めた大前は右足で回転をかけた浮き球のボールを入れ、DF河面旺成の同点ゴールを演出した。

 後半39分にはドリブルで仕掛けてファウルを受け、FKのチャンスを獲得する。PA左手前の絶好の位置。大前が右足を振り抜くと、直接狙った鋭いキックは壁を越えてゴール左上に向かう。GK岡本昌弘に両手で防がれたが、キャッチできずにこぼれたボールをMF石川俊輝が押し込み、試合をひっくり返した。

「中を見てもうちの方が高かったし、分があるのは分かっていた。僕がいいボールを蹴ればしっかり中が合わせてくれるという自信も持っていた。いいボールを蹴ることができたと思います」(大前)

 両者の“信頼”から生まれた2発だった。10番の右足を信じて飛び込んだ石川は「練習から元紀くんがいいキックをしているのは分かっていた」とコメント。高木琢也監督も「思い切ってやってくれた。(キックは)かなりの確率で枠にいく」と信頼を寄せた。

 この日は先発を外れ、後半開始からの出場だった。主将で10番という立場も安泰ではない“競争”を受け止め、「途中から出ても勝利に貢献できたのはよかった」と大前。チームは8戦無敗で暫定首位に浮上。「8試合無敗といっても引き分けを挟んでいる。勝ち続けることが大事」と貪欲さをのぞかせた。

(取材・文 佐藤亜希子)
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