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[MOM607]大阪経済大GK田中大智(3年)_昇格組の守護神、強豪完封で今季初白星

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大阪経済大GK田中大智(3年)

[4.30 第97回関西学生サッカーリーグ前期第5節 関西学院大0-2大阪経済大 ヤンマースタジアム長居]

 ビハインドを覆そうと、畳み掛ける関西学院大のぶ厚い攻撃をしのぎ切り、全員で守り切って手にした今季初白星。最後尾からの冷静な指示で、チームメイトをまとめ、集中させたのが大阪経済大GK田中大智(3年=興國高)だ。

 前節の立命館大戦では新システムが機能せず、1-6と大敗。中一日で迎えた第5節は「仕掛けずに守って、流れが来るのを待とう。どこで行くかを自分がアナウンスしてコンパクトに締め、統一してやろうとみんなで話し合っていた」と田中は言う。その「仕掛けどころ」のスイッチをいれたのが、一番後ろでチームを見渡す田中の声だった。MF西田隼弥(4年=作陽高)の先制ゴールもMF竜田柊士(3年=清風高)の追加点も、田中のキックが起点となっている。中田雄一朗監督も「素晴らしい声をかけてくれたから、勝利を掴み取れた」と、田中の状況判断を評価する。

 GKとして上背がある方ではないが、「いい準備とビルドアップができ、困ったらGKを経由して組み立てられる」と中田監督が言うように、この日も押し込まれる状況を田中が起点となることで落ち着かせていた。

 2年前に1部リーグを戦ったときは、2勝しかできずに11位で2部Aリーグに降格。当時1回生だった田中は「開幕で阪南に大敗したのを1年間引きずっていた感じで、モチベーションも上がらなかった」と振り返るが、今年は前の試合の大敗を糧にし、勝利につなげた。中田監督も「フォーメーションが問題ではないということを再確認できた」と手応えを語る。

 中田監督がチームにかかわるようになり、5年目。「良くも悪くも自由すぎた」というチームを、選手と対話することで少しずつ変えていった。田中も「4回生は真面目な人が多く、中田監督の言うことに、自分らの意見も加えてチームを作っていっている」とその変化を感じている。

 試合に出場している3、4回生は、一昨年の新人戦全国大会にも出場したメンバー。そのメンバーが中心となって、ふたたび全国大会に出場したいという想いがある。「一戦一戦、失点せずに守っていく。残留することを目標にせず、インカレを目指したい」と守護神は力強く目標を目指す。

(取材・文 蟹江恭代)
●第97回関西学生リーグ特集

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