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期限付き加入の奥川雅也、来季もキールでのプレーを希望「ここで成長しました」

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残留を望む奥川雅也

 ブンデスリーガ2部ホルシュタイン・キールでプレーするFW奥川雅也は、今夏以降も同クラブに残りたいようだ。地元紙『キーラー・ナハリヒテン』に対して明かしている。

 昨夏にザルツブルクから1年の期限付きでキールに送り出された奥川だが、前半戦は負傷もあり公式戦7試合の出場に留まると、今年2月以来はほぼ全試合に先発出場。最前線の一角としての起用が続くなか、ここ8試合では5ゴールを挙げ、決定力を発揮。前節サンドハウゼン戦ではドイツでの初のドッペルパック(1試合2ゴール)を達成し、キールの攻撃において欠かせない存在になりつつある。

 そんな奥川だが『キーラー・ナハリヒテン』で、結局2-3で落とした前節について「2ゴールを挙げられたのはもちろんとても喜ばしいことでした。でももう1点決めればもっとよかったでしょう。そうしていれば、チームをもっと助けられたので」と振り返ると「負けてしまったし、負けるのはいつもダメなことです」と悔しさをにじませた。

 一方、ドイツでのこれまでの8か月間については「キールで成長しました」と手応えを示唆。「シーズンの序盤は難しかったです。新しいチームに加わり、新しい戦術を学ばなければいけなかったので。でも監督はたくさん話し、どういったところを修正するべきか指摘してくれました。1対1やフィニッシュとかですね」と明かし、「それを日々のトレーニングで見せようと試みましたが、今は(その成果を)試合でも見せられるようになっています。さらに出場機会をもらえれば、もっとよくなっていくと思います」とさらなる成長を誓った。

 自身の課題に関しては「特にフィジカル面をもっと強化していかなければいけませんね」と言及。「決定力も改善の余地がありますし、もっとたくさんのゴールを決められるでしょう。あとドリブルももっと上達できますし、ヘディングも磨かなければいけませんね」と語り、23歳は今後も成長を続ける必要性を強調している。

 キール率いるティム・ワルター監督はそんな奥川を「マサヤは機敏に動く、ドリブル能力がずば抜けているプレーヤー」と称賛。「彼は我々の下でとりわけ1対1とフィニッシュにおいてものすごい成長を見せてくれている」と語る元バイエルン2軍の指揮官だが、「これからはフィジカルに取り組んで、もっと頑丈な体になってほしいね」と提言している。

 また、5日に行われるホームでの次節デュイスブルク戦に向けては「僕たちは最近4週間勝っていないので、勝てることを、特にサポーターに対して必ず示したいです。もちろん僕もまたゴールを決めたいですね」と意気込みを示す奥川。レンタル終了後ザルツブルクに呼び戻される見通しが報じられるが、自身は「ザルツブルクからはまだ何も聞いていません」と明かしつつ、「ここに馴染んでいます。いい街だし、チームもよくてファンも素晴らしい。キールに残りたいです」と残留希望を口にした。

 記事ではしかしながら、新シーズンにはジェッシー・マーシュを新監督に迎える所属元ザルツブルクは、「スピーディーなアタッカーの成長ぶりを見逃していないだろう」とも綴られ、「オクガワによるさらなるゴールはキールを勝利に導く一方で、彼の残留の可能性を低めるかもしれない」とウィングが残る可能性に懐疑的な見解が述べられている。

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