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大卒ルーキー水戸MF浅野雄也が“ゴラッソ”プロ初弾、兄・拓磨に「刺激を与えられたら」

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大卒ルーキーのFW浅野がプロ初ゴールを決めた

[5.5 J2第12節 町田0-2水戸 町田]

 プロ初ゴールはゴラッソだった。MF浅野雄也は1-0の後半24分から出場。そして同38分、左サイドから上がったFKのこぼれ球をエリア中央手前で胸トラップして受けると、迷わず左足を一閃。ゴール前の密集を抜けたシュートは鮮やかにゴール左隅に吸い込まれていった。

「(ゴールシーンは)覚えてるけど、何にも考えてなかった。でもそういう時に入る感じがする。入って良かったです。ホッとしました」

 大阪体育大から加入したルーキーだが、開幕戦での途中出場デビューを含む9試合で起用されてきた。ただこれまでゴールはゼロ。ただし長谷部茂利監督はこの日も「彼の長所であるスピードを出せる状況にあった」と後半途中からの起用で期待をかけていた。

 そして決まったプロ初ゴール。浅野は「途中出場でも監督に信じてもらって、チャンスをもらっていた。これで一つの恩返しが出来たかなと思います」と安堵した。

 兄はFW浅野拓磨。雄也を語る上で、2歳年上の兄が日本を代表する選手でいることは、どうしても付きまとう。拓磨は三男、雄也が四男という7人兄弟。違う高校に通うなど、学生のキャリアは違えど、背中を見て育ってきたことに変わりはない。

 兄に報告はするかと問われると、「絶対しないです。親がたぶん言うと思うけど、僕は『何が?』って言います」とはにかみながら質問をかわした浅野だが、「拓自身も苦労したことはあると思うけど、どっちかというとトントン拍子。海外も行けているので、本当に凄いこと。人の見えないところで努力しているのかなと思う」と改めての尊敬を口にする。

 拓磨は現在、ドイツで壁にぶつかっているが、「少しでも刺激を与えられたらなと思っています。僕も負けずに頑張りたい」とエールを送っていた。

(取材・文 児玉幸洋)
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