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[球蹴男児U-16リーグ]精度で違い示すMF崎野中心に多彩な攻撃、鹿児島城西が6発快勝

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後半29分、鹿児島城西高(MF崎野隼人が4点目のゴール

[5.4 球蹴男児U-16第2節 柳ヶ浦高 1-6 鹿児島城西高 大津町運動公園多目的広場]

 4日、「2019 球蹴男児U-16リーグ」Division2は、1stRound第2節が行われた。この日が初戦となった鹿児島城西高(鹿児島)は柳ヶ浦高(大分)に6-1で快勝。好スタートを切っている。

 1年でのDivision1復帰を目指す鹿児島城西は前半21分にMF大石蓮桜のゴールで先制。だが、柳ヶ浦は32分、FW下野翔太のスルーパスに反応したMF田村駿伍がDFと競りながら左足を振り抜いて同点に追いつく。

 初戦でも存在感を示していた田村のゴールにチームメートからは「さすが!」との声。だが、鹿児島城西は40分、ハードワークを続けていたMF山下敢輝が左クロスに合わせて勝ち越し点を奪う。

 鹿児島城西は大石が貪欲にシュートまで持ち込むなどシュート数を増やしたが、最後の精度を欠いてなかなか得点を増やすことができない。逆に柳ヶ浦は田村のミドルシュートやMF原田知哉のスルーパスで相手ゴールを脅かしていた。

 それでも鹿児島城西は「単調な攻撃では点は入りにくいと思うので、出した後のサポートに早くついたり、パスを右足に出すか左足に出すか意識しています」という10番MF崎野隼人がボールへのかかわり、こだわっているという精度で存在感を示す。

 そして、中盤の選手の前線を追い越す動きが攻撃をさらに活性化。18分、MF川原琉翔が大石とのワンツーで右サイドをえぐって中央へ折り返す。これをFW古木玲が1タッチで合わせて3点目を奪うと、29分には左サイドからMF田中樹がワンツーでPAへ侵入し、最後は崎野が右足でゴールを破った。

 崎野と川原、MF永吉雅弥の配球から攻め続ける鹿児島城西は抜群の強さを持つFW井上智善と古木のゴールで加点し、6-1で快勝。崎野は鹿児島城西に進学した理由について「練習に参加してみて、自分がゲームとかに入った時に全然何もできなくて、最初のうちはプレスも速くて身体も全然で、ここで毎日練習すれば成長できると思ってきました」と語り、「練習はキツイですけれども、この練習を耐えたら全国大会で優勝できるという自信になると思うし、将来自分はプロで活躍したいと思っているので、もっと自分自身から意識して努力していきたい」と誓った。

 そして、声と走りでチームを牽引した川原は今後の戦いへ向けて「自分たちは全勝でまた1部に上がりたい」と宣言。鹿児島城西はその言葉通りに続く5日の鹿児島実高戦も6-1で大勝し、強さを見せつけている。

(取材・文 吉田太郎)

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