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[MOM2865]熊本国府FW中村瑠来(1年)_「とにかく1点だけは」の気持ち持ち続け、劇的決勝点

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後半43分、熊本国府高は交代出場のFW中村瑠来(右から2人目)が決勝ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.4 球蹴男児U-16第2節 熊本国府高 3-2 神村学園高 大津町運動公園多目的広場]

 熊本国府高は交代出場のFW中村瑠来が劇的な決勝点を決めた。後半43分、中村はロングボールのこぼれ球に反応。「デカイ人たちが競っていて競ろうと思ったんですけれども高さがなくて、(切り替えて)こぼれを狙おうかなと思ったら、ちょうど良いところに来て流し込むだけでした」という中村の右足シュートがゴールネットを揺らした。

 中村は前線でのボールキープなどが強み。相手が嫌な動きを意識して駆け引きしていたが、この2日間はなかなかゲームに入り込むことができず、前線で競り負けるなどチームに貢献することができていないと感じていた。

 それでも、「絶対に1点」の気持ちを持ち続けたFWは勝負どころで1チャンスをものにして決勝点。「嬉しかったです。とにかく1点だけは獲る意識で得点のために走ったりそういうところを意識しました」と素直にゴールを喜んでいた。

 中村は「チームが苦しんでいる時に助けられる選手になりたい」という。憧れの選手は「チームが苦しんでいる時に点を決めるから」という理由でFWクリスティアーノ・ロナウド。この日、苦しい展開の試合でゴールを決めてチームを救ったFWは今後、その回数を増やすことを目指す。

 今後の球蹴男児U-16リーグの戦いへ向けて、「レベルの高い中でこういう経験を活かしてもう一歩成長できるように。(目標は) レギュラーを取って1試合でも多く点に出て活躍することです」と力を込めた。

(取材・文 吉田太郎)

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