beacon

谷口ヘッドで一時逆転も…“古巣”フッキに屈した川崎F、GL突破へ苦しいドロー

このエントリーをはてなブックマークに追加

川崎フロンターレはDF谷口彰悟のゴールで一時は逆転も…

a[5.7 ACLグループH第5節 川崎F2-2上海上港 等々力]

 AFCチャンピオンズリーグは7日、グループHの第5節を各地で行い、ホームの川崎フロンターレ上海上港(中国)と2-2で引き分けた。順位は3位で変わらず、自力での決勝トーナメント進出の可能性は消滅。最終節では他会場の結果を待ちつつ、敵地でのシドニーFC戦に必勝を期して臨む。

 ホームの川崎Fは負傷中のDF奈良竜樹、MF中村憲剛、MF家長昭博がメンバー外。MF大島僚太とMF守田英正がダブルボランチを組み、両サイドハーフにはMF齋藤学とMF長谷川竜也が入った。対する上海上港は元ブラジル代表FWフッキ、MFオスカルが揃って先発した。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合は早々に動いた。上海上港は前半7分、中盤でオスカルがボールを奪い、左サイドに抜け出したフッキに長めのスルーパスを配球。等々力凱旋となった元セレソンFWは猛烈なスピードでDF登里享平を振り切ると、飛び出したGKチョン・ソンリョンもかわし、無人のゴールに落ち着いて流し込んだ。

 敗れればグループリーグ敗退が決まる川崎Fもすぐさま反撃に出た。前半13分、敵陣深くで小気味良いパスワークを見せたFWレアンドロ・ダミアンが齋藤とのワンツーで相手をかわすと、利き足の右足を鋭く一閃。強烈なシュートがゴールネットに突き刺さり、早くも同点に追いついた。

 そこからは中盤での競り合いが続く一進一退の攻防。前半35分には倒れ込みながらボールを残した守田のパスから右サイドを攻め上がり、川崎Fがチャンスを迎えると、同40分には上海上港DFジャン・ウェイがクロスバーに当たるヘディングシュートを放つ。それでもスコアは動かず、1-1でハーフタイムを迎えた。

 川崎Fは後半3分、自陣でのミスから相手に決定機を作られたが、FWエウケソンの空振りに助けられる。同7分にはDF馬渡和彰が左足でミドルシュートを狙うもわずかに枠外。同16分、空中戦の応酬からエリア内に走り込んだ長谷川がGKとの1対1を迎えたが、シュートはGKイエン・ジュンリンに防がれた。

 それでも川崎Fは攻め続け、ついに均衡を破った。後半21分、セットプレーの流れから右に開いた守田が前を向くと、低い位置からアーリークロスを配球。これに反応したDF谷口彰悟が頭で合わせた。ところが上海上港は同26分、左に開いたオスカルのクロスからフッキが頭で決め、またも試合を振り出しに戻した。

 川崎Fは後半33分、馬渡と長谷川を下げてDF鈴木雄斗とMF脇坂泰斗を、同39分には守田に代わってMF山村和也を投入し、攻勢を強める。しかし、同じくフレッシュな選手を入れてきた上海上港を相手に守り切られ、そのままタイムアップ。グループリーグ突破のためには最終節で上海上港が引き分け以下に終わり、川崎Fがそれを上回る成績を残す必要がある。

(取材・文 竹内達也)
●ACL2019特設ページ

TOP