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[球蹴男児U-16リーグ]筑陽学園が3連覇中の大津に逆転勝ち!

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後半19分、筑陽学園高FW田口遙大が勝ち越しゴール

[5.4 球蹴男児U-16第2節 大津高 1-2 筑陽学園高 大津町運動公園多目的広場]

 4日、「2019 球蹴男児U-16リーグ」Division1第2節が行われ、筑陽学園高(福岡)が3連覇中の大津高(熊本)を2-1で破った。

 前半18分、大津はFW上塚蓮が自ら獲得したPKを決めて先制。試合3時間前まで開催されていたプレミアリーグWESTの名古屋U-18戦に交代出場していたMF森田大智も先発した大津は、試合をコントロールしながら2点目を狙おうとする。

 対する筑陽学園は前日の初戦からCB上市翔、MF山内悠生、そしてMF行德慎太郎を除く先発8人を入れ替えていたが、山内が「プレッシャーが速くて、なかなか前に運べないところが難しかった。(それでも、3-0から追いつかれた)昨日の日章戦よりはセカンドボールを拾えて思うようにゲームを進めることができたと思います」と言う内容。攻撃面でも行德の仕掛けや180cmFWムカダンゲイ亜嵐の身体を張ったキープなどから攻め返し、山内らがシュートへ持ち込んだ。

 そして35分、筑陽学園は行德がDFを外す動きから左足ミドルをゴールに突き刺して同点に追いつく。例年よりもクラブチーム出身選手が多く技術力が高いという今年の筑陽学園はボールを繋いで攻める部分でも健闘。そして最終ラインでは184cmのCB緒方孝起がインターセプトを連発するなど守備範囲の広さを見せ、的確な潰しを見せる上市とのコンビを中心にゴールを守り続ける。

 後半、大津は再び勝ち越しを目指して攻撃のギアを上げたが、次の1点を奪ったのは筑陽学園の方だった。19分、筑陽学園は緒方のインターセプトを起点とした攻撃からMF喜連川友哉が縦パス。これに反応したFW田口遙大がDFとの1対1からマークを外して左足シュートを叩き込んだ。

 追う展開となった大津はサイドから強引に仕掛け、上塚やFW野口貴生がシュートまで持ち込むものの、攻撃が単調となり、筑陽学園DFにブロックされてしまう。筑陽学園は166cmのGK大崎岬を含めて守備陣が最後まで集中。この日は交代出場だったチームリーダーMF田中幸志が「(後半に)1点取ってからみんなの勝ちたいという気持ちが強かったから、めっちゃ体力的にキツかったけれど、とにかく走って、粘って、守って、失点しなかったから勝てたと思います」と胸を張る戦いを見せた筑陽学園が2-1で勝利した。

 王者・大津を破った試合後、筑陽学園の生井隼人コーチは、強くなるために走ること、自分に負けないで走ることの大切さを伝えていた。そして、この後の試合の重要性を説いていたが、続く第3節の宮崎日大高戦、第4節の九州国際大付高戦はいずれも逆転負け。選手たちは走ることの大事さを再確認した。

 山内が「1年生大会でも優勝できるようにみんなで楽しくできるような1年にしたい」と語り、田中が「3年の選手権で優勝して全国で活躍できるようなチームづくりをしていきたい」という目標達成、チーム作りをするため、筑陽学園の選手たちは球蹴男児U-16リーグのGW4連戦で学んだことを今後に活かす。

(取材・文 吉田太郎)

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