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[MOM2867]熊本ユースFW小野田涼(3年)_目標の20ゴールへ6戦6発!中体連出身の強力ストライカー

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後半14分、ロアッソ熊本ユースFW小野田涼が右足でこの日2点目のゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.5 高円宮杯プリンスリーグ九州第6節 熊本ユース 3-1 神村学園 嘉島町総合運動公園多目的競技場]

 プリンスリーグ九州開幕6試合で6得点。「20得点を目標にしています」というFW小野田涼(3年)が、昇格組・ロアッソ熊本ユースの強力攻撃陣の最前線で結果を残している。神村学園高戦では多少難しい体勢からでも強烈なシュートを枠に飛ばし、力強い抜け出しでも存在感。前半から相手の脅威になっていたFWは、後半の2ゴールでチームに白星をもたらした。
 
 まずは1-0の後半5分、MF飯星明良(2年)のループパスで右中間を抜け出した小野田は、「ああいうところは身体を開いた方が、シュートコースができるから開けと言われている」というアドバイス通りに、身体をやや開いた形から左足シュートをファーサイドのゴールネットに沈める。

 12分にもショートカウンターから決定的なシュートを放った小野田は、直後の14分にも再びショートカウンターからMF田尻康晴(3年)のスルーパスを引き出し、今度は右中間から間髪入れずに右足シュート。豪快な一撃でニアサイドを破ると、そのままサブ組が待つ逆サイドのタッチライン際まで走り、祝福されていた。

 見事な2ゴールだったが、本人は「まだ取れるチャンスはたくさんあって、そういうところを決めていればチームももっと楽になったと思うので、もっと練習からこだわって次の試合もしっかりチームを勝利に導けるようにしたい。もっとボールを収めたり駆け引きのところで上手くならないと、全国に出たらこれじゃ通用しないと思うので、怖さを出せるような選手になります」と引き締めていた。

 小野田は長崎県佐世保市の相浦中出身。中山貴夫監督によると、当時の練習会では技術面こそまだまだだったものの強烈なシュートを連発していたという。小野田は自信を持っている点について、「両方変わらないくらい蹴れるのと、シュートバリエーションがある。(強いシュートは)踏み込み場所を考えれば打てるチャンスがあるので意識しています」とコメント。射程距離長いシューターは、その強みをより発揮できるように努力を続ける。

 憧れはFWルイス・スアレスやFWオリビエ・ジル。小野田はトップチームに練習参加した際にできる部分もあると感じたが、「まだ違いを出せない」。だからこそ、FWらしく結果にこだわって、得点を重ねてトップチームでのチャンスを掴む。 

(取材・文 吉田太郎)
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