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モウリーニョ、アヤックスのCL4強敗退に独自見解「哲学を放棄してでもすべきことがあった」

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 アヤックストッテナムの一戦について、ジョゼ・モウリーニョ氏が自身の見解を示している。

 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準決勝、アヤックス対トッテナムのセカンドレグは2-3でフルタイムを迎えた。この結果、ホームでのファーストレグを0-1で落としていたトッテナムは2戦合計3-3、アウェーゴール差でCL決勝進出を決めた。

 モウリーニョは『BeIN Sports』での解説を通して、アヤックス対トッテナムの一戦について、3点のアドバンテージを守りきれなかったアヤックスの采配に苦言を呈している。

「アヤックスが見せたこの戦いぶりは称賛に値する。だが、フットボールとは常に常識や固定概念との戦いになる。彼らは自らのスタイルにこだわりすぎて、柔軟性を欠いていたんじゃないか」

「特別な試合で本当に勝ち上がるために必要がことが試されたとは思えない。やはり、チームの哲学を放棄してでもすべきことがあったんじゃないだろうか」

「優位に立った時、基本的にすべきことはバランスを常に保つことだ。アンバランスになることは定石から外れたことだと認識していいと思う」

「バランスは最終ラインから始まるものだが、アヤックスのプレスは後半、明らかにバランスを欠いていた。まるでエールディビジでフィテッセと戦っているかのような後半だった。トッテナムは攻撃的な選手を次々に投入し、逆転を狙って攻勢をかけていたわけだからね。アヤックス側にとってアンバランスになるのは必然だった。トッテナムは本当に幸運だったと思う。結局、フットボールの女神は最後の最後で彼らに微笑んだわけだからね」

 一時は2戦合計3-0とリードを広げたアヤックスだったが、FWルーカス・モウラがハットトリックの活躍を見せ、後半の45分だけで3点を奪取。3-3のアウェーゴールにより、アヤックスは逆転でCL決勝行きの切符を逃している。

 モウリーニョは09-10シーズン、インテルを率いてCL準決勝バルセロナ戦に挑み、ホームでの初戦を3-1で制した。第2戦はカンプ・ノウに乗り込み、バルセロナからの猛攻を受けながらも守備陣が奮闘。0-1のスコアでしのぎ切り、2戦合計3-2で決勝進出を果たした。試合終了のホイッスルが鳴り響くとともに、モウリーニョは人差し指を立ててピッチ内を駆け回ったことも。百戦錬磨のモウリーニョは、前線の枚数を増やして攻勢を仕掛けてきたトッテナムに対し、アヤックス指揮官エリク・テン・ハーグがもっと守勢の修正をすべきだったと見ているようだ。

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