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絶対に諦めなかったリバプール、ボールボーイも共有していた“バルサの弱点”

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クラブ全体で勝ち取った勝利だった

 “アンフィールドの奇跡”は下部組織も含めたリバプール全体で引き寄せたものだった。英『インディペンデント』によると、分析チームが発見したバルセロナの弱点を共有していたという。

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)で2年連続ファイナル進出を目指したリバプールは、1日に行われたカンプ・ノウでの第1戦でバルセロナに0-3で完敗。敗退は確実とみられていた。

 しかし、7日にホームで行われた第2戦では、開始7分でFWディボック・オリギが先制点を挙げると、途中出場のMFジョルジニオ・ワイナルドゥムが2ゴールを奪取。後半34分にはDFトレント・アレクサンダー・アーノルドの意表を突いたCKからオリギが右足で合わせ、2戦合計4-3の大逆転劇を演じた。

 この奇跡の裏に分析班の活躍があったという。『インディペンデント』によると、相手にFKやスローインが与えられたとき、バルセロナの選手たちがいつも集中を欠いていることに気付いたという。

 ユルゲン・クロップ監督はこの“弱点”に逆転への可能性を感じ、クラブ全体で共有。アカデミーのメンタルコーチであるカール・ランカスター氏も、試合でボールボーイを務める選手たちに、できるだけ早くトップチームの選手たちにボールを入れるように伝えた。

 そして、それが決勝点のシーンにつながる。後半34分、右サイドでアレクサンダー・アーノルドがDFセルジ・ロベルトに当ててCKを獲得すると、ボールボーイを務めたアカデミーの14歳オークリー・キャノニアが素早くアレクサンダー・アーノルドにボールを渡した。

 これにより、アレクサンダー・アーノルドの咄嗟の判断もあって、バルセロナの守備が整う前にクロスを入れることに成功。オリギの決勝点につながった。バルセロナの選手たちは、まったくと言っていいほど準備ができておらず、何が起きたか分からない様子で呆然としていた。

 絶望的なスコアにもかかわらず、絶対に諦めていなかったリバプール。6月1日に行われる決勝でトッテナムを下し、2004-05シーズン以来のビッグイヤーを掲げることができるだろうか。

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