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過密日程に長距離遠征、クロップが皮肉交じりにUEFAへ苦言「この決定は本当に面白い」

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ユルゲン・クロップ監督がUEFAへ苦言

 リバプールユルゲン・クロップ監督が、UEFAが設定した過密日程、そして大会の開催地について苦言を呈している。

 ヨーロッパの主要リーグは5月中旬で最終節を迎えるが、UEFAチャンピオンズリーグ決勝は6月1日に行われる予定となっている。そしてその直後には、UEFAネーションズリーグの準決勝が控えており、6月5日にはポルトガルvsスイス、翌6日にはオランダvsイングランドが開催される。

 クラブのコンペティションが終了し、休む間もなく代表の重要な公式戦が続く日程について、クロップ監督は会見で「UEFAの決定は本当に面白い。そしておかしなものだ」と皮肉交じりに言及している。

「我々は6月1日にチャンピオンズリーグの決勝を戦い、その後一部の代表選手はネーションズリーグのセミファイナルが控えている」

「これは日程が定められたときからいい考えではないと思っていたが、本当におかしなものだ。実際、イングランドの2チームが決勝進出を果たしてしまった」

「素晴らしい試合がこの過密日程で台無しになる可能性だってある。これは(イングランド代表監督のガレス)サウスゲートのせいではないね。クラブと代表それぞれのトップコンペティションを立て続けに設定したら、こうなることは必然だったんじゃないかな」

 また、クロップはチャンピオンズリーグ決勝開催地ワンダ・メトロポリターノのマドリードについても次のように言及。リバプールとトッテナムを支持する熱心なイギリス人サポーターに同情している。

「決勝戦の開催地に向かうため、リバプールとトッテナムのファンはマドリードで大きな出費をすることになる。ヨーロッパの遠い地域ではないかもしれないが、サポーターのみんなにとっては見に行こうとするだけで大変だと思うよ。旅行代理店や宿泊施設の人たちは喜んでいるのかもしれないが」

「一方でUEFAヨーロッパリーグ決勝は(アゼルバイジャンの)バクーで行われるが、この決定も奇妙だったと思う。主催者はなぜ(東ヨーロッパの遠い地域である)バクーで開催しようとしたのか……。我々は去年、CLファイナルのためにウクライナのキエフへ遠征した。街は本当に素晴らしかったが、世界中のみんながその開催地を強く望んでいたとは思えない」

「そして今年はマドリードだ。今回は遠い地域ではないが、おそらくイギリスにいる20万人もの人々がマドリードへと向かうだろう。こういった開催地の決定はもっと賢明なものであってほしい。値下げに応じてくれるのかというとそうじゃないだろう? ファンのみんなは高額な出費を余儀なくされる。それこそ2700イギリスポンド(約38万円)もね。これではサポーターのみんなが気の毒だよ」

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