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[関東大会予選]左利きの長身CB松下がスーパークリア!中央学院は全4試合無失点で関東へ

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後半35分、スーパークリアの中央学院高CB松下開斗(右)をチームメートが称える

[5.11 関東高校大会千葉県予選準決勝 中央学院高 1-0 暁星国際高 オリプリ]

 中央学院高は、関東大会予選初戦から4試合連続無失点。この日の後半は暁星国際高に押し込まれ、決定的なピンチもあった。だが、ポストに救われたシーンがあったのに加え、35分にはセルフジャッジで味方の足が止まったところでCB松下開斗(3年)がスーパークリア。また、ゴール前の混戦で粘り強い守備を続けた中央学院が関東切符を勝ち取った。

 関東大会出場権を懸けた代表決定戦。松下は1点勝負のゲームで相手の時間が来ることも想定していたという。攻撃時にはポゼッションで力を発揮していた松下だが、相手を見ながら、時にはシンプルにクリアすることも意識。この日は181cmの長身を活かして相手のパワープレーに対抗していたほか、縦パスに対して厳しくチェックすること、チームのミスをカバーすることも徹底して無失点で80分間を終えた。

 松下は「ゼロ失点に目標にしていた。今大会、失点していないのでそこは自信をもっていいと思います。前で取る回数も多くて、何回も連続で攻撃する回数も多かったので、前あっての守備だと思っています」と前線、中盤の選手たちに感謝。全員で勝ち取った関東切符であることを強調していた。
 
 松下は希少な左利きのCB。カナリーニョFC(千葉)時代はあまりドリブルをしていなかったというが、現在は相手のプレッシャーをドリブルで剥がしてから左足でボールを動かす姿が印象的だ。自信を持っているのは「プレッシャー受けても冷静にやるところとか、判断の速さとかは自信を持ってやっています」。すでに存在感のあるプレーを見せているが、本人は上のステージで戦える選手になるために縦パス、サイドチェンジ、ヘディング、守備、そしてセットプレーで得点をすること含めてすべてのレベルを引き上げていく考えだ。

 今回の関東大会予選には、プレミアリーグ勢の流通経済大柏高、市立船橋高が出場していない。それだけに「その中でも自分たちのサッカーができるように、プレスとかに慣れられるようにしたいと思っています」。今回の関東大会予選で自信をつけたCBは、インターハイ予選で訪れるであろう全国トップレベルとの戦いを想定し、そこでも無失点で勝つ力、攻撃力を身につける。

(取材・文 吉田太郎)

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