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[関東大会予選]初出場の2年生MF福島が大仕事!真岡が後半ATの劇的ゴールで3年ぶりV!:栃木

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真岡高が3年ぶりに関東大会予選を制した

[5.12 関東高校大会栃木県予選決勝 佐野日大高 0-1 真岡高 足利総合運動公園陸上競技場]

 真岡が劇的V! 2019年度関東高校サッカー大会への出場権を懸けた栃木県予選は12日、決勝を行い、佐野日大高真岡高が激突。後半アディショナルタイムに交代出場のMF福島雅也(2年)が決めた決勝点によって真岡が1-0で勝ち、3年ぶり13回目の優勝を果たした。決勝を戦った両校は、6月に茨城県で開催される関東大会に出場する。

 2年生MFの劇的な決勝点によって、真岡が県タイトルを奪還した。0-0のまま進んだ強豪対決は、4分が掲示された後半アディショナルタイムにスコアが動く。42分、真岡はCKの流れから右サイドでボールを持ったMF相澤雄心主将(3年)がクロス。これを佐野日大GK有竹優太(3年)が身体を投げ出してパンチングしたが、PA外側でクリアボールに反応した福島が、左足ダイレクトでゴール左にシュートを突き刺した。

 今大会初出場で優勝ゴールを決めた福島は「GKが弾いたとしてもチームがこぼれを狙えるように、フカサずに丁寧に打てたと思います」。値千金の一撃を大喜びした2分後に試合終了の笛。殊勲のゴールを決めた福島と主将の相澤雄は決勝ゴールの瞬間、勝利の瞬間についてそれぞれ「頭の中が真っ白になりました!」。もちろん、狙って勝ち取った優勝。それでも、相澤雄が「まさか優勝できると思わなかった」と語ったように、県立の進学校にとっては、自分たちの思っていた以上の力も発揮してのタイトル奪取となった。

 5バックを敷く佐野日大に対し、真岡は相澤雄とMF真下人和(3年)を中心としたポゼッション。準決勝2得点のエースFW相澤敬心(3年)とFW高田悠生(3年)の2トップにボールを当ててからの連動した崩しを狙う。また、右の高速SB伊藤潤平(3年)の攻め上がりや左のドリブラー・MF渡辺礼恩(3年)の仕掛けもアクセントにした攻撃で佐野日大にプレッシャーをかけた。

 一方、準決勝からメンバーの半数近くを入れ替えた佐野日大はDF黒坂澪(3年)やDF内田紘太(3年)を中心に隙のない守備を見せていた。特にPAでの集中力は高く、ここでボールを持たれてもすぐに複数の選手が寄せてゴールを隠し、決定打を打たせない。攻撃面ではFW若月尋(3年)が一際存在感を放った。DF2人相手でもボールキープしていたが、前半は全体的に重心の重い展開。そのために前線の選手が孤立してしまい、なかなか良い形でシュートにまで持ち込むことができなかった。

 それでも、後半は佐野日大のペースに。前への圧力が増してMF狩野佑太(3年)らが高い位置でボール奪取。そして、DFラインを押し上げ、MF青柳魁明(3年)や黒板のロングクロスやFKからチャンスを作った。16分には左WB渡部碧(3年)からのクロス、30分には右WB青柳のクロスがそれぞれゴール前のFW早瀬心乃佑(3年)に入る、だがシュートはわずかに枠を外れてしまう。また、真岡はCB久保直己(3年)やCB塚原拓夢(2年)、長身GK上野真央(3年)中心に粘り強い対応を見せ、攻撃面でも相澤敬や高田、MF川内凉輔(3年)がサイド、PAへ割って入る動きを見せていた。

 互いに複数の交代カードを切って、終盤へ、連戦の疲れがある中での攻防戦となったが、セカンドボールを収めた真岡が仕掛けの回数を増やす。走力も強みとする真岡は、右SB伊藤が強引に縦へ仕掛けてクロスへ持ち込んだほか、左SB柳尚吾(3年)もPA近くまで侵入。そして、縦横無尽の動きを見せる相澤雄や相澤敬がボールに絡んで攻め続け、劇的な決勝点によって栃木王者となった。

 真岡の川上栄二監督は「悔しい思いをした分、昨年の先輩の分もという気持ちを表現してくれた」と目を細めていた。真岡は昨年、県新人戦が初戦、関東大会予選とインターハイ予選はいずれも2試合目でPK戦敗退。選手権予選も佐野日大との準々決勝を2-3で落としている。惜敗続きだった先輩の悔しさを後輩たちが晴らす優勝だった。

 相澤雄は「今年はとにかく仲が良くて、勢いがあるというか、その勢いに乗って決勝も勝てたと思います。今まで味わったことがないくらいの嬉しさを味わうことができました」と素直に優勝を喜び、すぐに気を引き締めていた。「みんな自信になったと思います。でも、ここで天狗にならずに自分たちのプレーを心掛けて、下で繋ぐ、粘り強く、泥臭く、インターハイも戦いたいと思います」。インターハイ予選では今大会不参加のプリンスリーグ勢・矢板中央高などのライバルを上回らなければならない。ここからまたレベルアップして県タイトル連覇、全国切符獲得を目指す。

(取材・文 吉田太郎)

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