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鹿島は無失点3連勝でACL大一番へ、それぞれが語った“堅守の秘訣”

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完封に貢献した鹿島DF犬飼智也

[5.18 J1第12節 鹿島5-0松本 カシマ]

 松本山雅FCを5-0で破った鹿島アントラーズは今季初の3連勝を果たした。3試合で戦った清水、神戸、松本はいずれも下位の相手だが、9得点0失点という結果は驚異的。主将のMF永木亮太は「前の2人がしっかりプレッシャーをかけてくれるし、みんなが献身的に守備をしっかりやれるようになって結果が出ている」と胸を張った。

 J1第10節のホーム清水戦を3-0で制した鹿島はアウェーに乗り込んだ前節、強力な攻撃陣を擁する神戸をシュート1本に封じ、1-0で勝利した。そして再びホームに戻った今節は今季最多の5ゴールを記録。激しい球際を持ち味とする昇格組をまったく寄せ付けず、5-0という大勝劇を演じた。

 この日、古巣松本との一戦を「楽しみにしていた」というDF犬飼智也は落ち着いたプレーで松本攻撃陣を完封。「前からの守備がうまくいっていて、ハマった形になっているので感謝している。前が行ってくれているぶん、自分たちが回収しやすい」と好調の要因を指摘する。

 また、2得点を挙げたMF白崎凌兵は「トレーニングからバチバチやっているし、それはなかなかある環境じゃない。そういう話は向こうにいる時から聞いていたし、『削りに行く』という表現が正しいか分からないけど、それくらいの勢いでチームメートとやる環境がある」と述べ、日々の練習への充実感を口にした。

「寄せればオーケーじゃなくて、奪い切ってショートカウンターというのが鹿島はすごく多い。そこの強度は健斗(MF三竿健斗)にしてもレオ(MFレオ・シルバ)にしても半端ない。練習でやっていても圧力が違うし、寄せて限定するだけの守備と本気で取りに行く守備は感じ方が違う。それがここ数試合でできているから押し込めるし、高い位置を取れているんだと思う」(白崎)。

 守備に関して手応えを持っているというだけでなく、そうした手応えを選手同士で共有できているのが現在の鹿島。だからこそ、犬飼は「これをチームとしてやり続けないといけない。ここから先は少しでも失点を減らさないといけないし、無失点は強く意識していきたい」と力を込める。

 鹿島は22日、ACLグループリーグ最終節で山東魯能と対戦。前節の敵地ジョホール戦に敗れたため、勝利が求められるビッグマッチだ。「アウェーでは気候の部分もあったが、次はここ(カシマ)でできるので、いまできていることをしっかりやれれば勝てる」(永木)。アジア王者防衛に立ちはだかる大きな関門、それを超えていくにはリーグ戦の良い流れを継続できるかどうかがカギになる。

(取材・文 竹内達也)

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