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育ったG大阪を離れて…“岐阜の市丸”がデビュー「ここからは絶対に自分次第」

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FC岐阜MF市丸瑞希

[5.19 J2第14節 千葉5-1岐阜 フクアリ]

 大きな決断を下した男だ。下部組織から育ったG大阪を離れ、育成型期限付き移籍でFC岐阜に加入したMF市丸瑞希は、5月1日の移籍発表から18日後のJ2第14節千葉戦で岐阜デビューを果たした。

 97年5月8日生まれの22歳は16年にG大阪のトップチームに昇格。初年度は出場機会に恵まれなかったものの、17年5月に開催されたU-20W杯にU-20日本代表の一員として出場すると、大会後の6月の天皇杯でトップチームデビュー。8月にはJ1デビューを飾り、18年は開幕スタメンを勝ち取って先発出場を続けていた。しかし、第4節柏戦で負傷し、左ハムストリング肉離れと診断されて戦線を離脱した。

「ケガをしたのも自分の責任だから悔しかった」。すると、復帰後の主戦場はJ3リーグとなり、「守備面をレベルアップさせるだけでなく、J3リーグで毎試合のように点に絡むようなプレーを見せられていたら状況は違ったかもしれない」と語ったように、それ以降、J1リーグでの出場はなかった。

 このままでは終われない――。「J3よりもJ2でという考えがあった」という市丸の下に岐阜からオファーが届くと、「自分の特長やスタイルを考えた中で、岐阜さんから話を頂いたので即決した」と移籍を決断した。

 千葉戦ではボランチの位置で先発出場を果たしたが、序盤から千葉の攻勢に遭うと前半だけで4失点。自身はパスを呼び込もうと味方に要求するが、タイミングが合わずになかなか組み立てに絡むことができずに後半17分にピッチを後にした。「味方の特長を早くつかまないといけないし、味方のしたいことや自分がしたいことをすり合わせていかないといけない。時間をかけてはいられないので、練習から積極的に声を出していきたい」とまずは連係向上を図り、自身の持ち味を発揮していこうとしている。

 初めての移籍。難しさもあるが「新しい環境で新鮮な気持ちになっている」と答えると、「ここからは絶対に自分次第だと思うので、厳しくやっていきたいし、自分の活躍がチームの勝利につながるようにしたい。まずは目の前の一試合一試合でアピールしていく」と前だけを見据えた。

(取材・文 折戸岳彦)
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