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桐生一は自分たちで流れ手放し、逆転負け。MF遠藤「こだわって、身体を張って」

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桐生一高の攻撃の中心として奮闘したMF遠藤青空

[5.18 高円宮杯プリンスリーグ関東第7節 桐生一高 1-2 帝京高 あずまサッカースタジアム]

 白星を自分たちから遠ざけてしまった。桐生一高は、「ホーム」群馬会場で序盤から帝京高をプッシュ。連動した攻撃でハイサイドのスペースへボールを運び、ゴール前のシーンを作り出していた。前半30分にはスルーパスで右中間を突いたMF遠藤青空(3年)の折り返しから決定機。これは相手DFに阻まれたが、直後に遠藤の放った右CKのこぼれからCB後藤真之介(3年)がダイビングヘッドを決めて先制する。

 追い風の前半から、1トップのU-17日本代表FW若月大和(3年、湘南内定)のスピードを活用。守備のアプローチも速かった桐生一はセカンドボールを拾って連続攻撃につなげていた。後半開始直後には「個人的には自分も点獲って、(若月)大和にスルーパスも出してアシストもして、守備と攻撃の両方で貢献したい」という遠藤のスルーパスから若月がGKをかわしてシュート。だが、これがポストを叩き、追加点を奪うことができない。

 CB丸山佑大(3年)や後藤がシンプルにボールを弾き返し、GK塩澤玲央(3年)のファインセーブもあった桐生一は1点リードを守っていた。だが、後半14分、相手のクロスが直接入る不運な失点。直後にはカウンターから若月、左SB眞玉橋綺人(3年)と繋いで遠藤が決定機を迎えるが、ここも決めることができない。

 遠藤が「前半は良い形で攻めていて、後半も最初の10分くらいは良かったんですけれども、そこから段々相手に流れを持っていかれて、後半は前に蹴るサッカーになってしまって、自分たちの良いところを出せなかったです」と振り返っていたように、桐生一は細かく繋ぐ良さが消えてしまう。それでも、若月の快足を活かして決定機を連続で作り出していたが、相手GKの好守に阻まれると、勝負どころで意気消沈。終盤にかけて勝利への執念を感じさせるプレーを増やしていた帝京に連続でセカンドボールを拾われ、残り2分に決勝点を決められた。

 十分に勝ち点3を奪うことができた試合で逆転負け。試合後、中村裕幸ヘッドコーチは選手たちへ向けて「ただ、弱いから負けた。相手の方がやろうというのがあった」と声がけしていた。現在9位と結果が出ていないチームはチャンスを外し、雰囲気が低下。それだけに、田野豪一監督は「たくましくやってくれないと」と求めていた。

 遠藤は「絶対に勝ち点3取りたかったです」と反省。そして、「先制点を獲った後にすぐ次の1点を取ったときは良い流れになるんですけれども、それを獲れなかった時や失点した後も流れが悪くなってしまう。(また、)全部セカンドのところでやられて失点とかしているので、もっと身体を張るとことは身体を張って、シュートもこだわってやれば入ると思う、もっと点を獲って、守るところは守っていきたい」と改善を誓っていた。

 次は一発トーナメントのインターハイ予選。苦しい展開となる試合もあるだろうが、その中で相手以上に勝利への執着心や、1本の攻防へのこだわりを発揮できるかがカギになる。遠藤は「もっとチームで声を掛け合って、こだわるところをこだわって、身体を張って、全部勝って行けるようにこれからまとまってやっていきたいです」。群馬を突破する力があることは確か。注目FW寶船月斗(1年)らの押し上げもある。だからこそ、悔しい逆転負けから変化して4年ぶりの全国出場に挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)
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