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主将麻也は“肺炎”考慮し招集外…森保監督は「攻守」で冨安に期待示す

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アジア杯ではA代表初ゴールも記録したDF冨安健洋(シントトロイデン)

 日本代表森保一監督は23日、6月のキリンチャレンジカップ2試合に向けた日本代表メンバー27人を発表した。アジアカップを戦った欧州組が多く復帰した中、主将を務めていたDF吉田麻也(サウサンプトン)が不在。森保監督によれば、体調不良を考慮しての招集回避だという。

 吉田は今月14日、自身の公式インスタグラム(@mayayoshida22)を通じて、シーズン終盤に肺炎にかかっていたことを明かした。アジア杯参戦で一時離脱した今季は17試合に出場していたが、最後の3試合は登録メンバー外となっていた。

 6月のキリンチャレンジ杯に向けた日本代表メンバーには、FW大迫勇也(ブレーメン)、MF原口元気(ハノーファー)、MF酒井宏樹(マルセイユ)、MF伊東純也(ゲンク)ら、今年3月の代表合宿で招集外だったアジア杯メンバーの欧州組が多数復帰。しかし、吉田の名前はリストになく、森保監督は以下のように理由を説明した。

「メディア情報にもあった通り、体調を崩していて、コンディションが100パーセントに上がって来ないということで今回は招集を見送らせてもらっています」。

 そこで大きな期待がかかるのがDF冨安健洋(シントトロイデン)だ。昨年9月、19歳でA代表に初招集されると、アジア杯では6試合先発を含む全7試合に出場。ここまで起用を続けている森保監督も「いま代表の中でも一試合一試合、成長を見せてくれている選手」と信頼を隠さず、次のように攻守両面で期待を寄せる。

「まずディフェンスの部分では自分が対峙する相手、自分のゾーンの中で相手にやらせない部分をさらに上げてもらえるようにと思いますし、周りのカバーやコーチングも含めてディフェンスの中で自分がプレーするところ以外でも関わっていってもらえればと思っている」。

「攻撃に関しては我々がやろうとしていることは、もちろん速攻をできればできるだけ速く相手ゴールに向かうことを考えつつも、ボールを保持するときはGKも含めてディフェンスラインから組み立てて試合を進めていこうという考えの中で、よりよい形で攻撃の起点になってもらうこと、パスだけでなく持ち上がりも含めて攻撃に関わっていくことを求めていきたい」。

 吉田は不在となったが、前回合宿に続いてDF昌子源(トゥールーズ)とDF畠中槙之輔(横浜FM)が選出。DF槙野智章(浦和)、DF植田直通(セルクル・ブルージュ)が復帰した他、一昨年夏のU-20W杯で共にCBコンビを組んだDF中山雄太(ズウォレ)もA代表初招集をつかんだ。その中で冨安がどれほど存在感を高められるか。未来のディフェンスリーダーの働きは今後のW杯予選を戦っていく中でも重要なテーマになりそうだ。

(取材・文 竹内達也)

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