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世界でも“湘南らしく”戦った齊藤未月、影山監督の誕生日は「試合前は覚えていたけど…」

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タフに戦い抜いた主将MF齊藤未月

[5.23 U-20W杯グループB第1節 U-20日本代表 1-1 U-20エクアドル代表]

 U-20日本代表のダイナモが世界大会でも持ち味を発揮した。MF齊藤未月(湘南)は豊富な運動量で広いスペースを埋め、味方をカバーしてボールを奪い切り、カウンターを阻止。湘南で見せるプレーそのままに、南米王者を相手にしても球際で負けず、タフに戦った。

 ボールを持たれ、エクアドルに攻め込まれた前半を0-0で耐えたが、終了間際にオウンゴールで痛恨の失点。前半はボールをつなぐよりも、単調に裏を狙ったロングボールが増えてしまい、影山雅永監督は「全体がナーバスになってしまった。いつもやっていることを放棄した前半になってしまった」と振り返った。

 ハーフタイムに影山監督の檄が飛び、主将としても「ミスってもいい、そこから取り返せばいい」とチームを鼓舞した。後半はGK若原智哉(京都)のPKストップに救われ、ボールを保持してゴールに迫る形をつくると、MF山田康太(横浜FM)が値千金の同点ゴール。「死の組」で勝ち点1をもぎ取った。

「勝てればよかったですけど、最低限の最低限かなと思います」。5月23日はチームを率いる影山雅永監督の52歳の誕生日。試合後のミックスゾーンでこの質問を受けると、「試合前は誕生日って覚えていたんですけど、完全に今忘れてましたね」と取材陣を笑わせた。

 プレゼントは「1」にとどまったとはいえ、グループリーグ突破につながる価値あるドロー発進。「勝って祝えたらよかったですけど、次は勝って、決勝トーナメントに進みたい」と力を込めた。

(取材・文 佐藤亜希子)

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