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“違い”を見せる千葉FW船山、MF矢田「タカさんの一番の魅力は…」

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ジェフユナイテッド千葉FW船山貴之(写真は5月20日のもの)

[5.25 J2第15節 東京V 1-1 千葉 味スタ]

 やはり違う。昨季チーム最多、そしてJ2得点ランク3位となる19ゴールを奪ったジェフユナイテッド千葉FW船山貴之。今季は負傷離脱する期間があったものの、復帰後先発した4試合で4得点と得点力の高さを示している。

 前半11分にいきなり仕事をやってのける。左サイドからMF為田大貴が送ったクロスからFWクレーベが放ったヘディングシュートはポストを叩いたものの、このボールに船山がいち早く反応。ボールがこぼれた瞬間、前に構えていた相手選手よりも素早く動き出し、左足で流し込んで先制点を記録した。

 負傷離脱によって第6節から第10節の5試合を欠場し、第11節大宮戦の後半30分からピッチに送り込まれて復帰。第12節甲府戦でスターティングメンバ―に名を連ねて直接FKを沈めて復帰後初得点を記録すると、第14節岐阜戦で2ゴール。そして、この日今季5ゴール目を記録して、チームの得点ランクトップに立った。

「これまで得点する気持ちが出ている選手が少なかったので、そこの違いを見せ付けたいと思っていた」

 船山の得点力にはチームメイトも絶大な信頼を置く。MF矢田旭が「タカさんは点が取れるのが一番の魅力。それだけでなく、キープができるし、パスも出せるし、厳しい守備もいってくれるけど、一番は点を取ってくれるので大きな安心感がある。いるといないによって変わってくるほどの重要な選手」と語るように、得点力の高い船山が前線に構えることはチームに大きなプラスをもたらしている。

 東京V戦の後半ではボールを前線まで運べず、「つなぎもあまりうまくいってなかったので、下がらざるを得なかった。前でずっと張っているよりも、下がってアクセントをつけようと思った」と中盤まで下がった船山が組み立てに絡む回数が増え、ゴール前の危険な場面に顔を出す機会はほぼなかった。だからこそ矢田も「もっとやりやすいパスを出していかないといけない」と反省を口にした。

 チャンスメイクから献身的な守備まで幅広くこなす背番号10だが、もっとも輝くのはゴール前。チームに勝利をもたらすため、ゴールハンターは今後も“違い”を見せ付けていく。

(取材・文 折戸岳彦)
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