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悔しさ抱えてトゥーロンへ、磐田FW小川航基「これだけ時間をもらって…」

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試合後、悔しそうな表情を浮かべたジュビロ磐田FW小川航基

[5.26 J1第13節 横浜FM4-0磐田 日産ス]

 ジュビロ磐田FW小川航基の出番は後半11分、1点ビハインドの展開で訪れた。今季4試合での通算出場時間はわずか19分間。これまで以上の大きなチャンスを与えられたことに奮い立ち、トゥーロン国際大会に参加するU-22日本代表への合流前ラストマッチに意気揚々と臨んだ。

「入った時からやるべきことは分かっていた」と振り返った小川のミッションは一つ、得点に絡むことだ。「相手の背後がウィークポイントなのは明確で、他の試合を見ていても裏はカギになると思っていた」。そうした狙いを持ち、ピッチに立った直後から果敢な姿勢を見せ続けた。

 たしかに得点のにおいは感じさせていた。ファーストプレーでは左サイドに抜けたMFロドリゲスのスルーパスに反応し、DFチアゴ・マルチンスの先手を取ってラインブレイク。しかし、相手の寄せに対して「ファウルをもらいにいってしまった」と転倒したが、ファウルを告げるホイッスルは吹かれなかった。

 それでも1分後、今度は左サイドからのクロスにフリーで反応し、足を伸ばしてボレーシュートのチャンス。これはわずかに足に届かなかったが、その流れからセットプレーの決定機も迎え、徐々にゴールに近づいているように思われた。だが、直後にカウンターから失点。次の得点も相手に奪われてしまった。

「何回か惜しいシーンというか、触ればというのもあったし、クロスに対して良い入り方をできたところもあった」。そう口にしようとした小川だったが、すぐさま「でも合格点とは言えない」とピシャリ。チームは良い流れを失ったことで「自分が入ってから点を取られたのでイメージが悪い」と責任に向き合っていた。

 その後は相手が一方的に主導権を握る時間帯が続き、チームは無得点のまま敗戦。前節・仙台戦(○2-0)に勝利した勢いを持続したいところだったが、今季初の連勝を果たすことはできなかった。今季最長の34分間にわたってピッチに立った小川自身も「これだけ時間をもらって結果を出せないようじゃ良くない」と振り返った。

 小川はU-22日本代表のメンバーとしてトゥーロン国際大会に出場するため、これでチームを一時離脱。「勝ってトゥーロンに行ければ良かった」と複雑な思いは隠せない。ただ、自身がレベルアップしていくためにも、来年に迫る東京五輪を狙う上でも大事な大会。「与えられた環境で役割を出していきたい」と先を見据えた。

(取材・文 竹内達也)
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