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法政大身長2mの超逸材GK中野小次郎、「身長は止まったことを願いたい」複雑悩みも進化中

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身長2m超逸材GK中野小次郎

[5.26 天皇杯1回戦 ブリオベッカ浦安0-1法政大 フクアリ]

 身長2mGKの長い手が伸びた。相手に許したシュートは2本だったが、その一本、後半28分にFW竹中公基に許したヘディングは決定機だった。しかし法政大のGK中野小次郎(3年=徳島ユース)が右に飛んでボールをはじき出し、同点弾を許さなかった。

 押し込む展開になることは想定の範囲内。試合前から長山一也監督には、「いいシュートが一本は絶対に飛んでくる。そこを止められるかどうかがお前の仕事だぞ」とハッパをかけられていたという。中野も「相手のミラクルがない限り失点はないと思っていた。自分の役割を果たせてよかった」と“仕事後”の充実感を語る。

 最高の練習環境がある。同学年には先日、日本代表に選出されたFW上田綺世(3年=鹿島学園高/鹿島内定)が在籍。「一人だけシュートスピードが違う」シュートを毎日のように受けている。「最高の練習パートナーであり仲間ですね」。衣食住をともにする仲間。日本代表に選出されたことは「身近すぎて実感がない」と苦笑いを浮かべるが、最近は集まる報道陣や取り囲むファンの数ですごさを実感することも増えているという。

 どうしても身長2mに注目が集まる。長山監督も「将来性は皆さん見てのとおり。小次郎にしか取れないハイボールがある」と、超逸材を育てたいとする考えを持っている。ただし試合出場はまばら。そこには「メンタル面」に課題があるからだという。しかし「いつも押し込まれる展開だったら、簡単に失点しちゃったりする。キックのところでも流れを悪くしてしまう」と本人も課題は多いことを認めるが、それを上回るだけの魅力があることは確かだ。

 普段生活する上では不便なことも多いことから、「身長は止まったことを願いたい」と複雑な悩みがあることを打ち明ける。ただほかの選手の倍の量のご飯を平らげる大食漢、そして睡眠時間も長いことから、まだまだ身長が伸びる可能性も残されているようだ。エンジンの大きさは誰もが認めるところ。日本人では前例のない、未だ完成形が見えない超大型GKの更なる進化に注目していきたい。

(取材・文 児玉幸洋)
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