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[MOM615]法政大MF竹本大輝(3年)_東京V戦は上田や紺野不在濃厚…「層の厚さを見せよう」

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この試合唯一の得点を決めたMF竹本大輝

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.26 天皇杯1回戦 ブリオベッカ浦安0-1法政大 フクアリ]

 前半23分にミドルシュートを放つなど、積極的にゴールを目指していた。すると同35分、相手のクリアボールをカットしたDF森岡陸(3年=磐田U-18)がゴール前に送る。相手のお見合いもありフリーで抜け出すことが出来たMF竹本大輝(3年=成立学園高)は冷静に頭で流し込む。これが法政大の決勝点になった。

 これが大学に入っての公式戦初ゴール。勝負を決めた背番号17は、「久々のスタメンだったので、点を決めたいという気持ちが強かった。それが今日のプレーに出たかなと思います」と笑顔を弾けさせた。

 タレント軍団。法政大は同級生の日本代表に選出されたFW上田綺世(3年=鹿島学園高/鹿島内定)はもちろん、この日はFC東京に入団が内定しているMF紺野和也(4年=武南高)が控えに回るなど、厚い選手層を誇っている。そしてAチームに引き上げられたばかりのMF佐野皓平(3年=清水ユース)が先発に抜擢されたことも、競争の激しさの裏付けになる。

 竹本も昨年は後期になってBチームに降格。Iリーグで戦う日々を余儀なくされた。ただしそこでもう一度得点感覚、意欲を呼び覚ますことが出来た。この日は同じくIリーグで切磋琢磨してきた佐野が先発だったこともあり、やりやすさを感じながらプレー出来ていたという。

 天皇杯を勝ち上がった法政大は7月10日に味の素フィールド西が丘で行う2回戦で、東京ヴェルディと対戦する。しかし同日はユニバーシアード大会サッカー競技の期間中にあたるため、全日本大学選抜に招集された選手は出ることができない。法政大の場合、上田や紺野といった主力を欠いた戦いを強いられることが予想される。

 ただし長山一也監督は「ユニバー組が抜けるのは仕方がない。その分、ほかの選手にチャンスが出てくると思っている」と前向きに話す。奮起が期待される竹本も「何回か和也君とか綺世がいない中で練習試合をしていて、層の厚さを見せよう、いなくてもみんなで出来るんだということでやっている」と強調。「準備からしっかりやっていきたい」と力を込めた。 

(取材・文 児玉幸洋)
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