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2人で目指した“世界のローマ”…トッティ氏、35歳で退団のデ・ロッシとの絆を語る

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ローマMFダニエレ・デ・ロッシフランチェスコ・トッティ

 フランチェスコ・トッティ氏が26日、ローマでの最終戦を終えたMFダニエレ・デ・ロッシへ向けて、クラブ公式メディア『Roma TV』を通じ、メッセージを送った。

 今シーズン限りでのローマ退団を発表している35歳のデ・ロッシは26日、スタディオ・オリンピコで行われた最終節のパルマ戦(2-1でローマが勝利)に出場。MFジェンギズ・ウンデルと交代するまで82分間プレーし、試合終了後のセレモニーでホームの観客に最後の別れを告げた。デ・ロッシと同じくローマの下部組織出身で、2年前からクラブ幹部を務めるトッティ氏は、7歳年下の弟分との思い出を振り返った。

「プリマヴェーラからトップチームに昇格した頃の彼は、有望な若手で、みんなで彼のことを可愛がったものだ。彼は万能な選手であり、数多くの選手の中にいても、他の選手とは違い、将来性のある特別な青年であることが見て取れた。彼は急速に成長していった。18~19歳ですでにベテラン選手のようだった。頭が良くてずる賢く、他の選手よりも苦労は少なかったかもしれない」

「デ・ロッシにとって、(ファビオ・)カペッロの存在は重要だった。当時の世界最高峰の指揮官であり、年上の選手やメディアへの対応の仕方を教え、彼を上手く管理して成長させた。あれが(成長の)トランポリン台になったのだと思う。彼は自身のポジションにおいて、世界最高峰の選手だった。他の選手よりも先に試合を読むことができた。ここにカンピオーネと平凡な選手との違いが窺える」

■2人でローマに残った人生の選択

 またトッティ氏は、自身が40歳までローマに所属したのに対し、デ・ロッシは現役続行の意思がありながらも35歳での退団を余儀なくされたことを残念に思っている。

「彼は不運だった。僕は40歳までプレーすることができたのに、彼がカピターノ(主将)を務めたのは(トッティ氏退団後の)わずか2年間だった。だが彼は私にとって常にカピターノだった。彼がそばにいると、力や意欲、パーソナリティが伝わってきて、安心できた。2人でお互いを補い合い、一緒にこのチームを遥か遠くまで引っ張って来た。常にお互いをリスペクトし合う仲だった」

「ダニエレにとって、ローマのユニフォームは肌のようなものであり、最後まで誇りを持ってプレーしてきた。このユニフォームは他のユニフォームとは違う。だからこそ2人ともチームに残り、ローマを世界の頂点へ導こうと人生の選択をした。彼とは様々なことを共有してきた。一緒に人生を歩むことができて嬉しく思う」

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