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CB林主将「12人、13人に見えるように」。高知は“オニエ封じ”貫徹!

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高知高DF陣は「12人、13人に見えるように」意識した守備で相手の注目エースを封じ込んだ

[5.27 インターハイ高知県予選決勝 高知高 1-0 高知中央高 春野運動公園球技場]

 相手の注目ストライカーに仕事をさせなかった。高知高は決勝戦の対戦相手、高知中央高FWオニエ・オゴチュクウ・プロミス(3年v)を警戒。抜群のスピードを持つナイジェリア人ストライカーはボールを持って前を向くと一気に加速してシュートまで持ち込んでくる選手だが、高知は相手エースをほぼ完璧に封じ込んだ。

 CB林優太主将(3年)は「一人が必ずプレッシャーに行かないと前を向かれたら何でもやられるんで、絶対に一人が行って、あとはチャレンジとカバーをはっきりとするところを意識しました」と説明する。

 彼にボールが入った際には、中盤の選手やSBが必ず前に立ちはだかり、スピードに乗る前に囲い込んでボール奪取。10番MF野島唯暉(3年)がPA付近でシュートブロックするシーンもあった。オニエは抜き出しかけるような場面が1、2度あったものの「(高知の)ディフェンスが上手かった」と首を振ったように、沈黙。シュートはFKによる1本で無得点に終わった。

 カバーリング広く、“オニエ封じ”を貫徹した林は「11人だけじゃなくて12人、13人に見えるように、後ろもしっかりとカバーするようにしました。シュートを打たせていないし、裏を一発でやられることもなかったので上出来だと思います」と納得の表情。そして、全国大会へ向けては「無失点というのは当たり前で行って、シュートを打たさず、前線の選手に安心して見てもらえるようにしたいです」。注目FWを封じたことに自信を持って、全国でも相手エースを封じ込む。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

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