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甲府内定の立正大DF中塩が会見、加入の決め手は佐久間GM&森スカウトの熱意

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会見には佐久間悟GM(右2)、森淳スカウト(最右)の姿も

 立正大は30日、立正大熊谷キャンパスで来季ヴァンフォーレ甲府に加入するDF中塩大貴(4年=浦和ユース)の内定発表会見を行った。

 会見には甲府の佐久間悟代表取締役ゼネラルマネージャー(GM)、立正大サッカー部の岡村治部長、杉田守監督、そして中塩が出席。佐久間GMは獲得の経緯について、森淳スカウトの助言があったことを明かした。

「立正大に素晴らしい選手がいる。来シーズン始まった早々に何とかして練習参加することはできないでしょうか」。森スカウトの熱意を聞いた佐久間GMは、クラブのマネージメントをしなければいけない中で、当時就任したばかりの伊藤彰監督とも相談。その結果、年明けの一番早い2019年2月の宮崎キャンプに中塩を参加させることになった。

 中塩はそこでパフォーマンスが認められて同月中に甲府からオファーを受ける。「何としても日本人の将来有望な左利き選手を獲得したい」という甲府側の声に、中塩も「こんなに早い段階でこんな話がもらえるとは思っていなかった。(佐久間GMや森スカウトからの)僕に対する評価や熱意をすごく感じて、このチームでプレーしたい」と決断したという。

 中塩はキャンプについて「サッカーがすごく面白くて、このチームでプロというキャリアがスタートできたらもっとレベルの高いところに行けるんではないかと思った」と振り返る。また、関東1部リーグ初昇格を果たした立正大のキャプテンとしての考慮も。「早く内定を決めたほうが、気を楽にしてキャプテンとして大学サッカーを全うできるのではないか」とチームへの思いも明かした。

 立正大では3バックの中央でプレー。自身の持ち味について「後ろからのビルドアップ、ロングボールの精度、ショートパスの精度」を挙げる。初挑戦となる大学最高峰の舞台で「対戦相手はどこの相手も攻撃力がすごく強い。個がすごい。チーム力がすごい」と圧倒されながらも、「今年はDFリーダーとして真ん中にいるので、声を出したり統率して守備をするっていうことに力を入れています」と守備にも注力。立正大は第7節を終えて3位と健闘をみせている。

 29日の第7節では法政大と対戦して1-1のドロー。A代表に選出されたFW上田綺世(3年=鹿島学園高/鹿島内定)とマッチアップし、「本当に強烈でやられてしまった部分がある」と語る。「こういう選手やさらにすごい選手とプロに入って戦っていくなら、もっとレベルアップしないと追いつけない。やられてすごく悔しかったので目標になった。負けたくないと感じることができた」と向上心を口にした。

 今後の目標は「もちろん日本代表」。「プロになって中途半端になりたくない。一番上の高いところに行きたい」と力強く語った。

(取材・文 石川祐介)
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