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柴崎発案の“交流サイト”も誕生へ! 香川、原口ら『UDN Foundation』設立

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設立発表会に出席した一流アスリート

 トップアスリートのマネジメント業務を行う株式会社UDN SPORTSは30日、都内のホテルで基金事業団体『UDN Foundation』の設立発表会を開いた。日本代表MF香川真司(ベシクタシュ)らが出席し、「一人ではできないものもあり、協力して活動していきたい」(香川)などと決意を表明。終了後には子どもたちとのスポーツ教室で汗を流した。

 UDN SPORTS(旧UNDマーケティング)は香川をはじめとしたアスリートをチーム、競技・生活、スポンサーなど幅広い方面でサポートしてきたマネジメント企業。『UDN Foundation』では既存のマネジメント業務に加えて、競技の盛り上げや地域活性化のチャリティ活動、アスリートの意見を反映した商品を開発するコマース事業に乗り出す。

 香川の他にMF清武弘嗣(C大阪)、MF山口蛍(神戸)、MF原口元気(ハノーファー)、DF酒井高徳(ハンブルガーSV)、MF柴崎岳(ヘタフェ)、MF井手口陽介(グロイター・フュルト)、DF冨安健洋(シントトロイデン)といった代表選手が参加。さらに女子W杯に参戦するMF長谷川唯(日テレ)、東京五輪金メダル候補として注目されるバドミントン選手の桃田賢斗も名を連ねる。

 香川は発表会の壇上で「自分自身も21歳から海外に行き、代表も含めていろんな国を周り、サッカーを通してたくさんの人種のチームメートと出会い、たくさんの活動を間近で見ていた。学ぶものが非常に多く、サッカー選手としてもそうだけど、一人の人間として何ができるかを日々考えてきた」と想いを明かした。

 さらに「一人でできないものもあるが、協力してこうした活動をしていけたらいいし、発展させていけたらいい」と決意を表明。自身がこれまで続けてきた『Health for Tomorrow』も含め、「寄付したお金でどういうことが起きているかを、このオフで作った時間で学んでいきたい」と意欲を示した。

 また原口は難病に苦しむ子どもたちとの交流を続けてきたことでも知られており、「僕がSNSで拡散することで批判があった中、諦めず続けたことで治ったし、今でもサッカーができるくらい元気になった」と活動の重要性を指摘。「サッカー選手として、スポーツ選手として、何ができるかを発信していければ」と述べた。

 柴崎は、選手と子どもたちが直接交流できるオンラインサービスに取り組む意向。「自身が成長するだけでなく、自分たちより下の年代へのアドバイスや、成長の機会になる声がけをすることが大事になる」と動機を明かし、「サッカーだけに限らずスポーツ全体という視点で、日常的に話を聞ける場として良いシステムになる」とアピールした。

 発表会の後には隣接施設のピッチで子どもたちとのサッカー教室も開催。選手たちは「ガチで行きます!」(香川)と宣言し、華麗なボールタッチで子どもたちを沸かせていた。終了後、囲み取材に応じた香川は「楽しいですし、僕たちも心からサッカーを楽しめる瞬間。そういったものを感じられているので、僕にとって大事な場所」と充実した表情で振り返った。

 また基金事業についても「非常に新しい試み。まだまだ何をするのかは固まっていないことは多いので、今後いろんな形で子どもたちと触れ合ったり、個人であったり時にはみんなで、今日みたいにイベントをしながらこういう活動を継続していけたらと思っている」(香川)とあらためて意気込みを口にした。

 『UDN Foundation』の詳細は公式サイト(https://udnsports.com)へ。無料の「サポーター登録」をすることで、今後の展開をいち早く知ることができるようだ。

(取材・文 竹内達也)

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