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[SSP]安達一平(小学2年)_憧れは久保建英「いつか一緒にプレーしてみたい」

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安達一平くんがMIPだ

次世代のヤングアスリートを育てる『SAMMY SOCCER PROJECT』は4月下旬、小学1〜4年生を対象とした『SAMMY FIELD PROGRAM 2019 in TOKYO』を開催した。『ゲキサカ』では午前・午後それぞれの部から、最も印象に残ったMIP(Most Impressive Player)を選出。後日、彼らの人となりに迫った。

●安達一平(小学2年生)

MIPのインタビューに答えた

 イベントではドリブル、パス、シュート、どれを取っても日々の練習の成果が見えてくるようなパフォーマンスを披露。木場克己氏が紹介する体幹トレーニングにも真摯に取り組み、鈴木啓太コーチの問いかけにも真っ先に大きな声で応えていた。1〜2年生が参加した午前の部では、そんな積極的な姿が目立った安達一平くんをMIPに選出した。

「久保くんが大好きなんです。去年、J3の試合には雨の中応援しに行ったりしていて、手を伸ばして握手してもらったのが思い出に残っているみたいで」(母・友子さん)。

 憧れの選手はFC東京のMF久保建英。イベントの当日も、久保が昨シーズンの後半戦に所属していた横浜F・マリノスのユニフォームに身を包んでいた。「前は補欠だったけど、努力してレギュラーになったところがすごいと思う」(一平くん)。目の付けどころからもリスペクトの深さを感じさせる。

ボールタッチは力強い

 一平くんは小学2年生ながら136.5cmの身長を持ち、同学年の中では頭一つ抜きん出た体格。出生時から4000gを超えていたという。さらに友子さんは「せっかくの身体を生かしてあげたいので、1日5食くらいは食べさせている」とサポート。学校でも「給食もたくさん食べている」といい、自慢の体躯は日頃の栄養補給の賜物でもあるようだ。

 サッカーを始めたのは2歳になる直前。地元・江東区有明の公園でストライダーに乗って走っていた時に、地元スクールのコーチから「やってみない?」と話しかけられたのがきっかけだった。友子さんは当時を「お箸を覚える前にボールを蹴っていたので、最初は左利きか右利きか分からないくらいでした」と懐かしそうに振り返る。

 そして現在は川崎フロンターレ、バルサアカデミー、ハビスケーロという3つのスクールを掛け持ちし、休日はTDFCというサッカーチームで試合に出るという大忙しの毎日を送っている。ただ、これも本人が望んだこと。お母さんとしては「主人も私も運動ができなかったので、ただ連れて行くだけなんです」と驚く気持ちもあるという。

「真面目だけが取り柄ですかね。一度リフティングを始めたら『帰ろうよ』って言ってもひたすらやり続けているタイプです。幼稚園の時から、一度楽しくなれば2000回も続けていたことがありました」(友子さん)。その上、スタミナをつけるためのランニングも欠かさず。だからこそ「栄養は絶対に欠かさないように」と気をつけているそうだ。

取材日は『チビリンピック』のかけっこ大会で一等賞に

 いったい、何が7歳の心をこれほどにかき立てるのか。やはりそれも『久保くん』の存在だという。「学年が下でもドリブルで勝ってたし、いまはフィジカルでも大人に負けないところがすごい。久保くんのようになりたいし、いつか一緒にプレーしてみたい」。一平くんのモチベーションは17歳のJリーガーへの純粋な憧れだ。

 10歳年上のスターに追いつくため、自主トレにも進んで取り組む。「ドリブルとシュートが一番大事。あとはスタミナがつくように、15分間でドリブルからのシュートをどれだけできるかを毎日やっています」。身体も大きければ、口調も明快。生年月日を聞いていなければ、小学校高学年だと言われても驚きはない。

 もっとも、そうしたパーソナリティーも努力の末に身につけたものだという。「前はサッカーで声が出せなかったけど、頑張って声を出す練習をしていた。チームに入って、声を出せるように鍛えたおかげで出せるようになった」と一平くん。お母さんも「学校では『お笑いクラブ』に入って盛り上げたりもしているみたいです」と目を細める。

ストレッチに明るく取り組む

 一人っ子のため、競争相手の兄弟はいない。ただ、複数のスクールを掛け持ちすることで「いろんな年の友達と過ごす時間があって良いのかもしれません」と友子さん。一平くん自身も「自分だけで練習するより、みんなといれば試合もできる。それぞれのチームでみんながどんな選手なのかを覚えるのも楽しい」と充実した日々を過ごしているようだ。

「スポーツだけでなく、優しく、真面目な人になってほしい。元気で過ごしてくれれば…って、多くは期待してないんです。ただ、いまはサッカー選手になるって決めて努力しているので、目標を決めてやり切る力は持っていてほしいですね。プロになって久保くんに会えるくらいになってくれたら楽しみです」。

 そうした母の思いをはるか上を超えていくかのように、一平くんの言葉は力強い。「世界ナンバーワンのプレイヤーになりたい。バルセロナが好き。久保くんがいたチームだし、世界のトッププレーヤーが集まるチームだから」。現在の目標は川崎Fのアカデミーに入ること。「強いチームの中でもっと上手くなりたい」と高い意識を持ち続けている。

 昨年、久保との対面では「ずっと会いたかったのでうれしかった。サッカー選手として取材を受けている姿も格好よかった」と刺激を受けた。ただ、その先の未来にも想像は巡っていく。「もし一緒にサッカーができたらうれしいけど、対戦できれば負けないようにやりたい」。世界に目を向ける7歳は、すでに大きな夢に向かって走り始めている。

憧れの久保建英が立った日産スタジアム



★SAMMY FIELD PROGRAM 2019 in TOKYO オフィシャルサイトレポートはコチラ


提供/サミー

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