beacon

[関東]U-20W杯快進撃尻目に…“怪我で選外”角田涼太朗が復帰「刺激になっています」

このエントリーをはてなブックマークに追加

右肩脱臼から復帰したDF角田涼太朗

[5.29 関東大学L1部第7節 筑波大1-0流通経済大 柏の葉]

 筑波大のDF角田涼太朗(2年=前橋育英高)が4月6日の開幕戦以来の復帰戦を先発フル出場で飾った。90分の出場は約3か月ぶりだったが、「不安感なくプレーできた」と充実の汗をぬぐった。

「世界的な有名な選手がいるチームをゼロで抑えて勝っているので、刺激になっています」

 痛恨の怪我だった。本来であれば、決勝トーナメント進出と快進撃を続けるU-20日本代表の一員としてU-20ワールドカップに出場しているはずだったからだ。それを阻んだのは度重なる怪我。「デンソーチャレンジで小さめの怪我を複数個所。少し休んで代表の欧州遠征があったんですけど、その時も腿に痛みがあったんです。そしてリハビリ中の4月に右肩を脱臼してしまいました」。

 U-20W杯メンバー発表の直前にはギブスで右肩を固定する痛々しい姿があった。「全部自分が悪い」と話すが、悔しさは隠し切れない。「いつも大切なのは今じゃないと思っている。だから切り替えて、これから結果を残すために目の前のことをやっていくだけだと思います」。

 ただ右肩のリハビリは順調に進んだ様子で、予定していた復帰よりも早まったのだという。中2日、明日6月1日に行う第8節の相手は法政大。日本代表FW上田綺世を擁する強力攻撃陣を相手にするため、角田の復帰は何よりも心強い。

「動き出しとか、シンプルに競り合いの強さとか、対戦していて楽しいFW。そんなに意識しすぎないで、挑戦という感じになると思うけど、恐れないでやっていきたいです」

 再び日の丸を背負う舞台に返り咲くために、“元U-20日本代表DF”は大学サッカー界で実力を示し続けていく。

(取材・文 児玉幸洋)
●第93回関東大学L特集

TOP