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17歳の締めに“4戦4発”!「悪くなかった」久保建英、絶好調でA代表へ

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4試合4ゴールのFC東京MF久保建英

[6.1 J1第14節 FC東京3-1大分 味スタ]

 プロ入り後初めての1試合2得点で、自身の17歳ラストゲームを華麗に飾った。試合後、FC東京MF久保建英は「悪くなかったんじゃないかと思う。何回か短くなったボールを奪うことができたし、攻撃でも相手の嫌なところで受けられた。前節と比べたら全然良かったんじゃないかと思う」と冷静に振り返った。

 6月4日に18歳の誕生日を迎える久保にとって、この日が17歳で迎える最後の試合。翌2日からは初めてのA代表合宿も控えており、凄まじいステップアップを続けている背番号15には大きな注目が集まった。しかし、この日のパフォーマンスはそんな予見をも軽々と超えていくものだった。

 序盤から右サイドのスペースで何度もボールを受けると、大分トリニータの守備陣は撤退するのみ。「今日はボールもたくさん来て、なおかつ前を向くことができた。あれだけボールを受けられれば、あれくらいやらないといけない」。前半30分、そんな久保を起点とした攻撃からMF橋本拳人のゴールが生まれた。

 そして1点リードで迎えた前半39分、ついにゴールを射抜いた。相手のカウンターチャンスをハーフウェーライン付近で阻むと、そのまま敵陣にドリブル突破。「持った時はとにかく前に運ぶことしか考えていなかった」が、「最初から打つのは決めていた」。ゴール左正面で相手DFのテンポを崩し、鋭い左足スイングでニアポスト脇に沈めた。

「セカンドボールの回収は試合前にチームで言われていたことなので、それを自分も含めて体現できていたんじゃないかと思います」。ハードワークとスキルが華麗に連続しての1点目。チームの課題を乗り越えるという意味でも、今季成長した献身性を発揮するという意味でも、大きな価値を持つ一発だった。

 さらに苦しい時間帯が続いた後半アディショナルタイム、敵陣で相手のパスミスが出るとみるや、猛列なプレッシングでボールを奪取。「あそこにパスを出してミスっていたらよくないので、自分でいけるなら自分でという感じ」。詰めてきたGK高木駿を冷静なドリブルでいなし、無人のゴールに落ち着いて流し込んだ。

「ロスタイムは5分あったし、点を取ってなかったら精神的にも追い込まれていたと思うので、そういう意味でも大きな1点だった」。そう振り返った17歳に対し、決められた高木は「相手のことをよく見ているし、予測できている」と手放しで称賛。『苦しい時に点を取るのがエース』とよく言われるが、そんな称号にふさわしいダメ押しゴールだった。

 試合後のフラッシュインタビューで「個人的には結構いい感じでこの中断期間に入れたと思うので、ここでしっかり代表につなげていきたい」と高らかに宣言した久保。直近4試合での4ゴールはもちろん全選手中最多。Jリーグで最も結果を残しているアタッカーは、最高のコンディションでA代表に乗り込んでいく。

(取材・文 竹内達也)
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